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機械照明 / 光の量と単位14分で読めます

光の量と単位|立体角の求め方と輝度・光束発散度の計算を図解

電験三種の光の量と単位を、比視感度と光束から順に整理します。立体角の求め方、配光曲線、光束発散度と輝度の関係、反射率・透過率、球形グローブの計算を、図解と4つの例題で手を動かして確認できます。

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暗い部屋の天井から1本のコードで吊り下がった、乳白色の球形ペンダント照明が点灯している写真
この記事の目次
  1. 光の量(光束)とは?比視感度と 683 lm/W
  2. 立体角とは?円すいの立体角の求め方
  3. 円すいの立体角の求め方
  4. 立体角から光束を求める
  5. 配光曲線とは?光度の向きによる違い
  6. 光束発散度と輝度の関係(M = πL)
  7. 反射率・透過率と光束発散度
  8. 球形グローブの光束発散度と輝度の求め方
  9. 正誤問題で確かめる
  10. よくある質問
  11. 光束発散度と照度は、何が違いますか。
  12. 光束発散度と輝度は、どう換算しますか。
  13. 立体角の単位 sr は、何を表しますか。
  14. 比視感度の最大が、暗い所でずれるのはなぜですか。
  15. まとめ
図解でわかる 電験三種 機械 1 直流機 の表紙機械を図解で読む図解でわかる 電験三種 機械 1
直流機
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照度計算では、光束・光度・照度・輝度の4つの量を区別しました。この記事では、その土台にある「光の量をどう数えるか」を整理します。同じ 10 W10\ \mathrm{W} の光でも、目に明るく見える量は色で違うので、光の量は目の感じ方を通して数えます。そのうえで、立体角の求め方、配光曲線、光束発散度と輝度の関係、反射率・透過率を使った球形グローブの計算まで、4つの例題で手を動かして確かめます。

光の量と単位の全体像
  • 光の量(光束)とは
    • 放射束 [W]\mathrm{[W]} に比視感度をかけた量。555 nm555\ \mathrm{nm} で最大の 683 lm/W683\ \mathrm{lm/W}
  • 立体角
    • ω=2π(1−cos⁡θ)\omega = 2\pi(1 - \cos\theta)。光度が一様なら F=IωF = I\omega
  • 配光曲線
    • 光度を方向ごとに、極座標で描いた曲線
  • 光束発散度と輝度
    • 均等拡散面で M=πLM = \pi L
  • 反射率・透過率
    • ρ+τ+α=1\rho + \tau + \alpha = 1。照らされた面の光束発散度は M=ρEM = \rho E
  • 球形グローブ
    • 出る光束 τF\tau F を表面積で割って MM、さらに π\pi で割って LL

光の量(光束)とは?比視感度と 683 lm/W

光は電磁波の一種で、目に見える範囲(可視光)の波長は、おおよそ 380 nm380\ \mathrm{nm} から 780 nm780\ \mathrm{nm} です。同じエネルギー(放射束 [W]\mathrm{[W]})の光でも、目に明るく感じるかどうかは波長で変わります。黄緑の光は明るく感じ、青や赤の光は同じ放射束でも暗く感じます。この目の感じ方の違いを数にしたものが、比視感度 V(λ)V(\lambda) です。明るい所で感度が最大になる 555 nm555\ \mathrm{nm} を 11 として、ほかの波長を 00 から 11 で表します。

光束 F [lm]F\ \mathrm{[lm]} は、放射束に比視感度をかけて数えた「目に感じる光の量」です。波長 λ\lambda の単色光で放射束が Φ [W]\Phi\ \mathrm{[W]} のとき、光束は次の式で求まります。

F=683×V(λ)×Φ [lm]F = 683 \times V(\lambda) \times \Phi\ \mathrm{[lm]}

683 lm/W683\ \mathrm{lm/W} は、555 nm555\ \mathrm{nm} の光 1 W1\ \mathrm{W} が 683 lm683\ \mathrm{lm} に当たるという、換算の最大値です。比視感度が小さい波長では、同じ 1 W1\ \mathrm{W} でも光束は小さくなります。

0 0.5 1 555 nm 507 nm 400 500 600 700 波長 [nm] 比視感度 明所視(明るい所) 暗所視(暗い所) 紫 ←   → 赤
図1 比視感度の曲線(形を示す概形。どちらも最大を1にそろえてある)

図1は、CIE(国際照明委員会)の標準の値を 5 nm5\ \mathrm{nm} ごとにつないだ概形で、曲線の形を示すためのものです。どちらの曲線も、最大を 11 にそろえてあります。明るい所(明所視)では 555 nm555\ \mathrm{nm} で最大になり、暗い所(暗所視)では 507 nm507\ \mathrm{nm} 付近へ、短い波長の側にずれます。暗くなると青っぽい光が相対的に明るく見える現象は、プルキンエ現象とよばれます。

放射束 10 W10\ \mathrm{W} の単色光で、F=683×V×10F = 683 \times V \times 10 を計算すると、次の表のとおりです。

波長比視感度光束
450 nm(青)0.038約 260 lm
555 nm(黄緑)1.06830 lm
650 nm(赤)0.107約 731 lm

同じ 10 W10\ \mathrm{W} でも、青と黄緑の光束には約 26 倍の差があります。光束が「W」ではなく「lm」という別の単位をもつのは、このためです。

暗い木の机の上に置かれた透明な三角柱のプリズムに左から白い光が入り、右側の灰色の紙の上に虹色の帯が映っている写真
  1. 白い光 いろいろな波長の光が混ざっている
  2. プリズム 波長で曲がり方が違う
  3. 色の帯 赤から青紫へ、波長の順に並ぶ
図2 プリズムは、白い光を波長ごとの色の帯に分ける(写真はイメージ)

白い光には、いろいろな波長の光が混ざっています。プリズムを通すと、波長ごとに曲がり方が違うので、色の帯に分かれます(図2)。人の目は、この帯のうち黄緑付近をいちばん明るく感じます。

立体角とは?円すいの立体角の求め方

立体角 ω [sr]\omega\ \mathrm{[sr]}(ステラジアン)は、点から見た広がりの大きさです。点を中心とする半径 rr の球を考え、広がりが球面から切り取る面積を SS とすると、ω=S/r2\omega = S/r^2 です。球全体は 4π sr4\pi\ \mathrm{sr}、半球は 2π sr2\pi\ \mathrm{sr} になります。定義と 1 sr1\ \mathrm{sr} の考え方は、照度計算の記事でも確認できます。

円すいの立体角の求め方

光源を頂点とし、半頂角が θ\theta の円すいの立体角を求めます。円すいが球面から切り取る部分の面積を SS とすると、立体角は ω=S/r2\omega = S/r^2 で、次の式になります(図3)。

θ r 光源 球面の面積 S ω = S / r2 S = 2πr2(1 − cos θ) ω = 2π(1 − cos θ) 全球 θ = 180°:4π sr 半球 θ = 90°:2π sr
図3 円すいの立体角。半頂角が θ のとき ω = 2π(1 − cos θ)
ω=2π(1−cos⁡θ) [sr]\omega = 2\pi(1 - \cos\theta)\ \mathrm{[sr]}

θ=90∘\theta = 90^\circ なら cos⁡θ=0\cos\theta = 0 で ω=2π\omega = 2\pi(半球)、θ=180∘\theta = 180^\circ なら cos⁡θ=−1\cos\theta = -1 で ω=4π\omega = 4\pi(球全体)になり、定義と合います。主な半頂角の値は次の表のとおりです。

半頂角立体角球全体の何%
30°約 0.84 sr約 6.7%
60°約 3.14 sr25%
90°約 6.28 sr50%
180°約 12.6 sr100%

60∘60^\circ のとき、ω=2π(1−0.5)=π\omega = 2\pi(1 - 0.5) = \pi となり、ちょうど π sr\pi\ \mathrm{sr} です。

立体角から光束を求める

光度 I [cd]I\ \mathrm{[cd]} は、1 sr1\ \mathrm{sr} あたりの光束です。円すいの中で光度が一様なら、その中の光束は光度に立体角をかけて求めます。

F=Iω [lm]F = I\omega\ \mathrm{[lm]}

全方向に一様なら ω=4π\omega = 4\pi で、F=4πIF = 4\pi I です。図4のように、街灯の光は下向きの円すいに集まります。この光の円すいの中の光束は、F=IωF = I\omega で数えられます。

夜の霧の道路に立つ1本の街灯から、ランプを頂点にして下向きに広がる光の円すいが霧の中に見え、路面が明るく照らされている写真
  1. ランプ 円すいの頂点。光源の位置
  2. 光の円すい 霧で光の通り道が見える
  3. 路面 円すいが路面を切り取る部分
図4 街灯のランプを頂点に、光が円すいの形で広がる(写真はイメージ)
解答と解説を見る

立体角は、

ω=2π(1−cos⁡60∘)=2π(1−0.5)=π≈3.14 [sr]\begin{aligned} \omega &= 2\pi(1 - \cos 60^\circ) \\ &= 2\pi(1 - 0.5) \\ &= \pi \approx 3.14\ \mathrm{[sr]} \end{aligned}

光束は F=IωF = I\omega なので、

F=100×3.14=314 [lm]F = 100 \times 3.14 = 314\ \mathrm{[lm]}

全方向に一様なら 4π×100=1256 lm4\pi \times 100 = 1256\ \mathrm{lm} で、その 1/41/4 です。立体角が球全体の 25%25\% なので、光束も 25%25\% になります。

答え:314 lm314\ \mathrm{lm}

配光曲線とは?光度の向きによる違い

配光曲線は、光源の光度を方向ごとに測り、中心からの距離を光度として描いた曲線です。光源がどの向きへ、どれだけの光を出すかが一目で分かります。図5のように、方向は真下を 0∘0^\circ として測ります。

0°(真下) 90° 90° 0°(真下) 90° 90° 全方向に一様 どの向きも I が同じ 下向きが強い I = I0 cos θ
図5 配光曲線。光度を方向ごとに、中心からの距離で描いたもの

左の円は、どの向きにも光度が同じ光源(全方向に一様)です。光度は図の半径で決まり、全光束は F=4πIF = 4\pi I です。右の曲線は、下向きが強く、横向き(90∘90^\circ)ではゼロになる配光です。方向 θ\theta での光度が I=I0cos⁡θI = I_0\cos\theta のとき、曲線は真下の光度 I0I_0 を直径とする円になります。

配光曲線から全光束を求めるときは、方向ごとの光度に、その方向の細い立体角をかけて足し合わせます。均等拡散面はこの右の形になり、次の節の M=πLM = \pi L の導き方に使います。

光束発散度と輝度の関係(M = πL)

光束発散度 M [lm/m2]M\ \mathrm{[lm/m^2]} は、面から出る光束を、その面の面積で割った量です。面が自分で光っていても、光を反射していても、透過させていても、面から出ていく光束の密度が光束発散度です。照度と単位は同じ lm/m2\mathrm{lm/m^2} ですが、照度は面に入る光、光束発散度は面から出る光です。

量光束の動き単位
照度 EE面に入るlm/m2\mathrm{lm/m^2}
光束発散度 MM面から出るlm/m2\mathrm{lm/m^2}
輝度 LL向きごとの明るさcd/m2\mathrm{cd/m^2}

輝度は、ある向きから見た明るさです。どの向きから見ても輝度が同じ面を均等拡散面(完全拡散面)といい、乳白ガラスや白い紙などが近い性質をもちます。この面では、光束発散度と輝度の間に次の関係があります。

M=πLM = \pi L

考え方は次のとおりです。面積 AA の均等拡散面の、法線方向の光度を I0I_0 とします。輝度が LL なので、I0=LAI_0 = LA です。法線から θ\theta ずれた向きから見ると、面の見かけの面積は Acos⁡θA\cos\theta に減るので、光度は I=LAcos⁡θI = LA\cos\theta になります(図5の右の形です)。半球の全方向について光度を足し合わせると、全光束は F=πLAF = \pi LA になります。

面積で割ると、M=F/A=πLM = F/A = \pi L です。逆に、輝度は L=M/πL = M/\pi で求めます。lm/m2\mathrm{lm/m^2} を π\pi で割ると、1 sr1\ \mathrm{sr} あたりの量になり、単位が cd/m2\mathrm{cd/m^2} に変わります。

反射率・透過率と光束発散度

面に光が入ると、一部は反射し、一部は透過し、残りは吸収されて熱になります。入射した光束に対する割合を、反射率 ρ\rho、透過率 τ\tau、吸収率 α\alpha といいます。3つを足すと 11 になります(図6)。

吸収 α(熱になる) 入射する光 反射 ρ 透過 τ ρ + τ + α = 1
図6 入射した光の行き先。反射・透過・吸収の割合を足すと 1 になる
ρ+τ+α=1\rho + \tau + \alpha = 1

照度 E [lx]E\ \mathrm{[lx]} で照らされた均等拡散面を考えます。面の 1 m21\ \mathrm{m^2} に入る光束は E lmE\ \mathrm{lm} です。そのうち反射して出る光束の割合が ρ\rho なので、光束発散度は次のようになります。

M=ρEM = \rho E

輝度は、これを π\pi で割った L=ρE/πL = \rho E/\pi です。照度計算の記事にある輝度の式は、この M=ρEM = \rho E と L=M/πL = M/\pi を組み合わせたものです。薄い布のように光を通す面では、透過して反対側へ出る光束密度が M=τEM = \tau E になります。

布のシェードがかかった卓上ランプが点灯し、壁にシェードの上下から光が広がっている写真
図7 シェードは光の一部を通し、一部を反射・吸収する(写真はイメージ)
解答と解説を見る

反射して出る光束の密度が光束発散度なので、

M=ρE=0.6×300=180 [lm/m2]M = \rho E = 0.6 \times 300 = 180\ \mathrm{[lm/m^2]}

均等拡散面なので、L=M/πL = M/\pi です。

L=1803.14≈57.3 [cd/m2]L = \frac{180}{3.14} \approx 57.3\ \mathrm{[cd/m^2]}

lx\mathrm{lx} と lm/m2\mathrm{lm/m^2} は同じ単位ですが、cd/m2\mathrm{cd/m^2} には π\pi で割る手順が入ります。

答え:M=180 lm/m2M = 180\ \mathrm{lm/m^2}、L≈57.3 cd/m2L \approx 57.3\ \mathrm{cd/m^2}

球形グローブの光束発散度と輝度の求め方

乳白ガラスの球形グローブの中に、光源が入っている場合を考えます。光源が出す全光束を F [lm]F\ \mathrm{[lm]}、グローブの透過率を τ\tau、半径を r [m]r\ \mathrm{[m]} とします。グローブの外へ出る光束は τF\tau F です。この光束がグローブの表面全体から出るので、表面積 S=4πr2S = 4\pi r^2 で割ると光束発散度 MM が、さらに π\pi で割ると輝度 LL が求まります(図8)。

光源 F 表面積 S = 4πr2 出る光束 τF M = τF / (4πr2) L = M / π グローブの内側の戻りは無視
図8 球形グローブ。出る光束を表面積で割って M、M を π で割って L
M=τF4πr2L=Mπ\begin{gathered} M = \frac{\tau F}{4\pi r^2} \\ L = \frac{M}{\pi} \end{gathered}

乳白ガラスは光をよく拡散するので、どの向きから見ても輝度が同じ均等拡散面とみなせます。外へ出る光束 τF\tau F は、遠くから見ると全方向に一様に出ているので、光度は I=τF/(4π)I = \tau F/(4\pi) です。

木の机の上に置かれた乳白ガラスの球形スタンドが点灯し、球の中央に電球のぼんやりした影が見える写真
  1. 光源 球の中心にある電球の影。全光束 F を出す
  2. グローブ 乳白ガラス。光を通し、拡散する
  3. 台座 球を支える。光はほとんど出さない
図9 乳白ガラスの球。中の光源の光が球の表面全体から出る(写真はイメージ)

内部で光が反射して光源に戻る分や、台座に隠れる分は、問題の条件に従って無視します。問題文に書かれた条件を、先に確かめましょう。

解答と解説を見る

半径は r=0.15 mr = 0.15\ \mathrm{m} です。表面積と外へ出る光束は、

S=4πr2=4×3.14×0.152=0.2826 [m2]τF=0.80×1000=800 [lm]\begin{aligned} S &= 4\pi r^2 \\ &= 4 \times 3.14 \times 0.15^2 \\ &= 0.2826\ \mathrm{[m^2]} \\ \tau F &= 0.80 \times 1000 \\ &= 800\ \mathrm{[lm]} \end{aligned}

光束発散度は、

M=8000.2826≈2831 [lm/m2]M = \frac{800}{0.2826} \approx 2831\ \mathrm{[lm/m^2]}

輝度は L=M/πL = M/\pi なので、

L=28313.14≈902 [cd/m2]L = \frac{2831}{3.14} \approx 902\ \mathrm{[cd/m^2]}

光度は、

I=τF4π=8004×3.14≈63.7 [cd]I = \frac{\tau F}{4\pi} = \frac{800}{4 \times 3.14} \approx 63.7\ \mathrm{[cd]}

確認として、見かけの面積 πr2\pi r^2 を使うと、I=Lπr2=902×3.14×0.152≈63.7 cdI = L \pi r^2 = 902 \times 3.14 \times 0.15^2 \approx 63.7\ \mathrm{cd} で一致します。

答え:M≈2831 lm/m2M \approx 2831\ \mathrm{lm/m^2}、L≈902 cd/m2L \approx 902\ \mathrm{cd/m^2}、I≈63.7 cdI \approx 63.7\ \mathrm{cd}

正誤問題で確かめる

解答と解説を見る

(ア) は正しい記述です。ω=S/r2\omega = S/r^2 で、球全体の表面積 4πr24\pi r^2 から 4π4\pi になります。

(イ) は誤りです。暗い所では、最大の波長が 555 nm555\ \mathrm{nm} から 507 nm507\ \mathrm{nm} 付近の、短い波長の側へずれます。

(ウ) は正しい記述です。均等拡散面で成り立つ関係です。

(エ) は誤りです。光束発散度は面から出る光束の密度で、単位は lm/m2\mathrm{lm/m^2} です。cd/m2\mathrm{cd/m^2} は輝度の単位です。

(オ) は正しい記述です。入った光は、反射・透過・吸収のどれかになります。

答え:(イ)、(エ)

よくある質問

光束発散度と照度は、何が違いますか。

どちらも単位は lm/m2\mathrm{lm/m^2} です。照度 EE は面に入ってくる光束の密度、光束発散度 MM は面から出ていく光束の密度です。反射だけの面なら M=ρEM = \rho E の関係があります。

光束発散度と輝度は、どう換算しますか。

どの向きから見ても輝度が同じ均等拡散面では、M=πLM = \pi L です。輝度を求めるなら L=M/πL = M/\pi と、π\pi で割ります。光源が点ではなく広がりのある面のときに使います。

立体角の単位 sr は、何を表しますか。

球の中心から見た広がりの大きさで、球面上の面積を半径の2乗で割った値です。単位は「ステラジアン」で、球全体は 4π sr4\pi\ \mathrm{sr} です。光度 cd\mathrm{cd} は、1 sr1\ \mathrm{sr} あたりの光束 lm\mathrm{lm} なので、cd=lm/sr\mathrm{cd} = \mathrm{lm/sr} です。

比視感度の最大が、暗い所でずれるのはなぜですか。

目の中で、明るい所では錐体という細胞が、暗い所では主に桿体という細胞がはたらくためです。暗い所では、感度が最大になる波長が 507 nm507\ \mathrm{nm} 付近の短い側へずれます。

思い出してみよう

答えを見る前に、まず自分で思い出してからタップしてください。

光束は、放射束に何をかけた量ですか?

比視感度 V(λ)V(\lambda) をかけます。555 nm555\ \mathrm{nm} の光 1 W1\ \mathrm{W} は 683 lm683\ \mathrm{lm} です。

半頂角 θ\theta の円すいの立体角は?

ω=2π(1−cos⁡θ)\omega = 2\pi(1 - \cos\theta) です。θ=90∘\theta = 90^\circ なら半球の 2π sr2\pi\ \mathrm{sr} です。

光度 II が一様な円すいの中の光束は?

F=IωF = I\omega です。立体角をかけます。

均等拡散面の光束発散度 MM と輝度 LL の関係は?

M=πLM = \pi L です。輝度は L=M/πL = M/\pi です。

反射率 ρ\rho、透過率 τ\tau、吸収率 α\alpha の関係と、照度 EE で照らされた面の MM は?

ρ+τ+α=1\rho + \tau + \alpha = 1 で、反射する面は M=ρEM = \rho E です。

球形グローブの輝度は、どの順で求めますか?

出る光束 τF\tau F を表面積 4πr24\pi r^2 で割って MM、さらに π\pi で割って LL にします。

まとめ

  • 光束 [lm]\mathrm{[lm]} は、放射束に比視感度をかけた量。555 nm555\ \mathrm{nm} で最大の 683 lm/W683\ \mathrm{lm/W}
  • 円すいの立体角は ω=2π(1−cos⁡θ)\omega = 2\pi(1 - \cos\theta)。光度が一様なら F=IωF = I\omega
  • 配光曲線は、光度を方向ごとに極座標で描いたもの
  • 均等拡散面で M=πLM = \pi L。反射する面は M=ρEM = \rho E、透過する面は M=τEM = \tau E
  • 球形グローブは、τF\tau F を 4πr24\pi r^2 で割って MM、π\pi で割って LL

次は、光が生まれるしくみを扱う光源の種類と、照度を使って灯数を決める照度計算に進みましょう。

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デンケンラボ編集部

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