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機械照明 / 照度計算12分で読めます

照度計算の求め方|光束・光度・照度の違いと逆2乗の法則・光束法を図解

電験三種の照度計算を、光束・光度・照度・輝度の違いから整理します。逆2乗の法則、入射角の余弦法則(水平面照度・鉛直面照度)、光束法による灯数の求め方を、図解と4つの例題で確認できます。

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オフィスの天井に並ぶ LED ライン照明の写真
この記事の目次
  1. 照度計算とは?光束・光度・照度・輝度の違い
  2. 立体角と光度
  3. 輝度
  4. 逆2乗の法則:距離が2倍で照度は4分の1
  5. 入射角の余弦法則:斜めに当たる光の照度
  6. 光束法:部屋全体の明るさと灯数を求める
  7. ランプの発光効率
  8. 照度計算の例題
  9. よくある質問
  10. 光束・光度・照度の違いは何ですか。
  11. 逆2乗の法則は、いつでも成り立ちますか。
  12. 水平面照度と鉛直面照度は、どう使い分けますか。
  13. 保守率とは何ですか。
  14. まとめ
図解でわかる 電験三種 機械 1 直流機 の表紙機械を図解で読む図解でわかる 電験三種 機械 1
直流機
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照度計算は、光源の明るさから、ある場所がどれだけ明るいかを求める計算です。電験三種の機械では、照度が距離の2乗に反比例すること、光が斜めに当たると cos⁡θ\cos\theta 倍になること、部屋全体は光束法で求めることが、計算の柱になります。この記事では、光束・光度・照度・輝度の違いから順に整理し、4つの例題で計算まで確認します。

照度計算の全体像
  • 照度計算とは
    • 光束・光度・照度・輝度が、何を何で割った量か
  • 逆2乗の法則
    • E=I/r2E = I/r^2。距離が2倍なら照度は 1/41/4
  • 入射角の余弦法則
    • 水平面照度は cos⁡θ\cos\theta 倍、鉛直面照度は sin⁡θ\sin\theta 倍
  • 光束法
    • N=EA/(FUM)N = EA/(FUM) で灯数を求める
  • 照度計算の例題
    • 4 問で、式の使い分けを確かめる

照度計算とは?光束・光度・照度・輝度の違い

照度計算とは、光源が出す光の量(光束・光度)から、照らされる面の明るさ(照度)を求める計算です。出てくる量が4つあり、名前も単位も似ているので、最初に区別しておきます。図1のように、4つは「光源が出す量」「面が受ける量」「見たときの明るさ」に分かれます。

光束 F [lm] 光源が出す光の総量 光度 I [cd] ある方向の光の強さ 照度 E [lx] 面に入る光束 ÷ 面積 輝度 L [cd/m²] ある方向から見た明るさ 全方向の合計 この向き 面積 A 見る目
図1 光束・光度・照度・輝度。出す量、受ける量、見たときの明るさに分けて覚える
量単位意味
光束 FFlm\mathrm{lm}(ルーメン)光源が出す光の総量
光度 IIcd\mathrm{cd}(カンデラ)ある方向への光の強さ
照度 EElx\mathrm{lx}(ルクス)面が受ける光束を面積で割った量
輝度 LLcd/m2\mathrm{cd/m^2}光る面を、ある方向から見た明るさ

照度の単位は lx=lm/m2\mathrm{lx} = \mathrm{lm/m^2} です。1 m21\ \mathrm{m^2} の面に 1 lm1\ \mathrm{lm} の光束が入れば、照度は 1 lx1\ \mathrm{lx} になります。照度は照度計で測れます(図2)。

木の机の上で、手に持った照度計の白い半球の受光部を上に向けている写真
  1. 手 測りたい場所に受光部を向けて持つ
  2. 本体 受光部の信号を、照度の値にして表示する
  3. 受光部 白い半球。ここに入った光で照度が決まる
  4. 机の面 机の上の照度(水平面照度)を測る場所
図2 照度計は、受光部に入った光から照度を測る(写真はイメージ)

立体角と光度

光束は全方向の合計なので、方向ごとの強さは光度で表します。光度は、光束を立体角で割った量です。立体角 ω [sr]\omega\ \mathrm{[sr]}(ステラジアン)は、球の中心から見た広がりの大きさで、半径 rr の球面上の面積を SS として ω=S/r2\omega = S/r^2 と決めます。球全体は 4π [sr]4\pi\ \mathrm{[sr]} です。

I=FωF=4πI\begin{gathered} I = \frac{F}{\omega} \\ F = 4\pi I \end{gathered}

2行目は、全方向に同じ光度の点光源のときだけ成り立ちます。光度が 100 cd100\ \mathrm{cd} なら、光束は 4π×100≈1257 lm4\pi \times 100 \approx 1257\ \mathrm{lm} です(図3)。

r = 1 m α 面積 1 m² 1 sr の円すい 半頂角 α ≈ 32.8° cos α = 1 − 1/(2π) 球全体の立体角 4π ≈ 12.57 sr I = 100 cd の点光源(全方向に一様)なら F = 4π × 100 ≈ 1257 lm
図3 1 sr の立体角。全方向に同じ光度なら、光束は 4π × 光度

輝度

輝度は、光る面を見たときの明るさです。光度を、見る方向から見た面の面積で割った量で、単位は cd/m2\mathrm{cd/m^2} です。どの方向から見ても輝度が同じ面を完全拡散面といい、反射率 ρ\rho の面が照度 EE で照らされているときの輝度は次の式になります。

L=ρEπ [cd/m2]L = \frac{\rho E}{\pi}\ \mathrm{[cd/m^2]}

たとえば E=500 lxE = 500\ \mathrm{lx}、ρ=0.8\rho = 0.8 の面なら、L=0.8×500/π≈127 cd/m2L = 0.8 \times 500 / \pi \approx 127\ \mathrm{cd/m^2} です。

逆2乗の法則:距離が2倍で照度は4分の1

光度 I [cd]I\ \mathrm{[cd]} の点光源から、距離 r [m]r\ \mathrm{[m]} の位置にある面を、光に垂直な向きで照らす場合を考えます。立体角 ω\omega の範囲に出る光束は F=IωF = I\omega で、これが当たる球面の面積は S=ωr2S = \omega r^2 です。照度は光束を面積で割った値なので、ω\omega が消えます。

E=FS=Iωωr2=Ir2 [lx]\begin{aligned} E &= \frac{F}{S} = \frac{I\omega}{\omega r^2} \\ &= \frac{I}{r^2}\ \mathrm{[lx]} \end{aligned}

距離が2倍になると、同じ光束が4倍の面積に広がるので、照度は 1/41/4 になります。3倍なら 1/91/9 です(図4)。このように、照度が光源からの距離の2乗に反比例する関係を、逆2乗の法則といいます。

光源 E = I ÷ r² 照度は距離の 2乗に反比例 距離 r 2r 3r 面積 1 倍 4 倍 9 倍 照度 1 倍 1/4 倍 1/9 倍
図4 距離が r、2r、3r と離れると、同じ光束が広がる面積は 1、4、9 倍になる

屋外の街灯でも、同じことが起きています。ランプの真下の路面は明るく、離れるほど暗くなります(図5)。

夜の住宅街の道に街灯が並び、路面が街灯の光で明るく照らされている写真
  1. 街灯のランプ ここから光が広がる
  2. 遠くの街灯 離れた灯ほど、手前の路面への寄与は小さい
  3. 明るい路面 灯に近く、照度が高い
  4. 暗い塀 灯から遠く、光が届きにくい
図5 街灯の下は明るく、離れた場所ほど暗い(写真はイメージ)

距離の2乗に反比例する関係は、電気の世界にもあります。点電荷のまわりに電気力線が球面状に広がるので、クーロンの法則も距離の2乗に反比例します。

入射角の余弦法則:斜めに当たる光の照度

前の節の I/r2I/r^2 は、光に垂直な面の照度で、法線照度 EnE_n といいます。机の上のような水平面や、壁のような鉛直面には、光が斜めに当たります。斜めに当たると、同じ光束が広い面積に広がるので、照度は下がります。

面の法線と光線のなす角を入射角 θ\theta とすると、面の照度は法線照度の cos⁡θ\cos\theta 倍です。これを入射角の余弦法則といいます。図6のように、光源の高さを hh、真下から点Pまでの水平距離を dd、光源から点Pまでの距離を rr とします。

水平面 光源(光度 I) h = 3 m d = 4 m r = 5 m 法線 θ P cosθ = h/r = 3/5 = 0.6 sinθ = d/r = 4/5 = 0.8 θ ≈ 53.1° 法線面照度 光に垂直な面 En = I / r² 水平面照度 床・作業面など θ Eh = Encosθ 鉛直面照度 壁など 90°−θ Ev = Ensinθ
図6 光が斜めに当たると、水平面照度は cosθ 倍、鉛直面照度は sinθ 倍になる

水平面の法線は鉛直方向なので、入射角は光線と鉛直線のなす角 θ\theta です。鉛直面(壁)の法線は水平方向なので、入射角は 90∘−θ90^\circ - \theta になり、cos⁡(90∘−θ)=sin⁡θ\cos(90^\circ - \theta) = \sin\theta です。cos⁡θ=h/r\cos\theta = h/r、sin⁡θ=d/r\sin\theta = d/r を使うと、

Eh=Ir2cos⁡θ=Ihr3Ev=Ir2sin⁡θ=Idr3\begin{gathered} E_h = \frac{I}{r^2}\cos\theta = \frac{Ih}{r^3} \\ E_v = \frac{I}{r^2}\sin\theta = \frac{Id}{r^3} \end{gathered}

となります。II は、光源から点Pへ向かう向きの光度です。壁の面は、光源の側を向いているものとします。

光源が複数あるときは、灯ごとに照度を求めて足します。照度は向きを持たない量なので、単純な足し算でかまいません(図7)。

光源 1 光源 2 h h P θ1 θ2 d d 灯ごとに水平面照度を求めて、足す Eh = Eh1 + Eh2
図7 光源が2灯以上のときは、灯ごとの水平面照度を足し合わせる

光束法:部屋全体の明るさと灯数を求める

光束法は、部屋全体の平均照度を、灯数から求める方法です。ランプが出す光束のすべてが作業面に届くわけではなく、届いた光も、ランプや器具の汚れで時間とともに減ります。この2つの割合を掛けて、作業面の面積で割ります(図8)。

全ランプの光束 F×N [lm] × 照明率 U(届く割合) 作業面に届く光束 F×N×U × 保守率 M(汚れ・経年の分) 劣化後の光束 F×N×U×M ÷ 面積 A [m²] 照度 E = F×N×U×M ÷ A [lx]
図8 光束法の流れ。全光束に照明率と保守率を掛け、面積で割る
E=FNUMA [lx]N=EAFUM\begin{gathered} E = \frac{FNUM}{A}\ \mathrm{[lx]} \\ N = \frac{EA}{FUM} \end{gathered}
  • FF:ランプ1灯の光束 [lm]\mathrm{[lm]}
  • NN:灯数
  • UU:照明率。ランプの光束のうち、作業面に届く割合
  • MM:保守率。汚れや経年で減った後に残る割合
  • AA:作業面の面積 [m2]\mathrm{[m^2]}

照明率は、器具の種類、天井・壁・床の反射率、部屋の形で決まります。部屋の形は室指数 KK で表します。

K=XYH(X+Y)K = \frac{XY}{H(X+Y)}

XX、YY は部屋の幅と奥行き、HH は作業面から光源までの高さです。たとえば X=12 mX = 12\ \mathrm{m}、Y=8 mY = 8\ \mathrm{m}、H=2.0 mH = 2.0\ \mathrm{m} なら、K=96/(2.0×20)=2.4K = 96 / (2.0 \times 20) = 2.4 です。広くて天井が低い部屋ほど室指数は大きく、照明率も大きくなります。試験では、照明率や保守率は問題文で与えられます。

体育館の高い天井に、照明器具が並んでいて、壁と床が明るく照らされている写真
  1. 照明器具 灯数を増やすと、部屋全体の光束が増える
  2. 屋根の梁 器具を取り付ける高さ。光源までの高さが大きいと、室指数は小さい
  3. 壁 反射率が高いほど、照明率は大きくなる
  4. 床 照度を決めたい作業面。この面積で割る
図9 体育館のような広い空間は、光束法で灯数を決める(写真はイメージ)

ランプの発光効率

ランプの性能は、消費電力 1 W1\ \mathrm{W} あたりの光束で表す発光効率 [lm/W]\mathrm{[lm/W]} で比べます。目安は次のとおりです。

ランプ発光効率の目安ひとこと
白熱電球約10〜20 lm/W\mathrm{lm/W}電力の大半が熱になる
蛍光ランプ約40〜110 lm/W\mathrm{lm/W}安定器が必要
高圧ナトリウムランプ約110〜130 lm/W\mathrm{lm/W}橙色の光で屋外・トンネル向き
LED約30〜170 lm/W\mathrm{lm/W}機種で大きく違う

数値は出典や条件で幅があり、ランプ単体の値で、安定器や点灯回路の損失は含みません。

白い背景の前に置かれた LED 電球を、斜め前から接写した写真
  1. カバー 光を拡散して、広い範囲に広げる
  2. 放熱フィン LED の熱を空気へ逃がす
  3. 口金 ソケットにねじ込み、電気を受ける
図10 LED 電球。拡散カバーの根元に、熱を逃がす放熱フィンがある(写真はイメージ)

照度計算の例題

式の使い分けは、次の表のとおりです。

状況使う式ひっかけ
距離だけが変わるE=I/r2E = I/r^2距離2倍で 1/21/2 にしない
水平面の照度Eh=(I/r2)cos⁡θE_h = (I/r^2)\cos\thetaθ\theta は鉛直線から測る
壁など鉛直面の照度Ev=(I/r2)sin⁡θE_v = (I/r^2)\sin\thetacos⁡\cos と sin⁡\sin の取り違え
灯数を決めるN=EA/(FUM)N = EA/(FUM)切り上げと、MM の掛け忘れ
解答と解説を見る

真下の点では、入射角が 0∘0^\circ で cos⁡θ=1\cos\theta = 1 なので、逆2乗の法則がそのまま使えます。

E1=12003.02≈133 [lx]E2=12006.02≈33.3 [lx]\begin{gathered} E_1 = \frac{1200}{3.0^2} \approx 133\ \mathrm{[lx]} \\ E_2 = \frac{1200}{6.0^2} \approx 33.3\ \mathrm{[lx]} \end{gathered}

E2/E1=1/4E_2 / E_1 = 1/4 です。高さが2倍になると、照度は 1/41/4 倍になります。

答え:E1≈133 lxE_1 \approx 133\ \mathrm{lx}、E2E_2 は E1E_1 の 1/41/4 倍

解答と解説を見る

光源から点Pまでの距離は、

r=3.02+4.02=5.0 [m]r = \sqrt{3.0^2 + 4.0^2} = 5.0\ \mathrm{[m]}

なので、cos⁡θ=3.0/5.0=0.6\cos\theta = 3.0/5.0 = 0.6、sin⁡θ=4.0/5.0=0.8\sin\theta = 4.0/5.0 = 0.8 です。

En=12005.02=48 [lx]Eh=48×0.6=28.8 [lx]Ev=48×0.8=38.4 [lx]\begin{gathered} E_n = \frac{1200}{5.0^2} = 48\ \mathrm{[lx]} \\ E_h = 48 \times 0.6 = 28.8\ \mathrm{[lx]} \\ E_v = 48 \times 0.8 = 38.4\ \mathrm{[lx]} \end{gathered}

確認として、Eh=Ih/r3=1200×3.0/5.03=28.8 lxE_h = Ih/r^3 = 1200 \times 3.0 / 5.0^3 = 28.8\ \mathrm{lx} になります。

答え:En=48 lxE_n = 48\ \mathrm{lx}、Eh=28.8 lxE_h = 28.8\ \mathrm{lx}、Ev=38.4 lxE_v = 38.4\ \mathrm{lx}

解答と解説を見る

中間点から各光源の真下までは 4.0 m4.0\ \mathrm{m} で、例題2の点Pと同じ位置関係です。1灯あたりの水平面照度は 28.8 lx28.8\ \mathrm{lx} です。2灯分を足します。

Eh=28.8×2=57.6 [lx]E_h = 28.8 \times 2 = 57.6\ \mathrm{[lx]}

答え:57.6 lx57.6\ \mathrm{lx}

解答と解説を見る

作業面の面積は A=12×8=96 m2A = 12 \times 8 = 96\ \mathrm{m^2} です。光束法の式で灯数を求めます。

N=EAFUM=500×964000×0.6×0.7=480001680≈28.6\begin{aligned} N &= \frac{EA}{FUM} \\ &= \frac{500 \times 96}{4000 \times 0.6 \times 0.7} \\ &= \frac{48000}{1680} \approx 28.6 \end{aligned}

灯数は整数で、切り捨てると照度が足りなくなるので、切り上げて 2929 灯です。確認すると、28灯では 490 lx490\ \mathrm{lx} で不足、29灯では 507.5 lx507.5\ \mathrm{lx} で条件を満たします。

答え:29灯

よくある質問

光束・光度・照度の違いは何ですか。

光束は光源が出す光の総量 [lm]\mathrm{[lm]}、光度はある方向への光の強さ [cd]\mathrm{[cd]}、照度は面が受ける光束を面積で割った量 [lx]\mathrm{[lx]} です。光束と光度は光源の量、照度は照らされる面の量です。全方向に一様な点光源では、F=4πIF = 4\pi I の関係があります。

逆2乗の法則は、いつでも成り立ちますか。

成り立つのは、光源を点とみなせる場合で、光に垂直な面の照度(法線照度)についてです。光源の大きさに比べて距離が十分大きいときに使います。斜めの面では、さらに cos⁡θ\cos\theta や sin⁡θ\sin\theta を掛けます。

水平面照度と鉛直面照度は、どう使い分けますか。

机や床のように水平な面の照度が水平面照度で、Eh=(I/r2)cos⁡θE_h = (I/r^2)\cos\theta です。壁や黒板のように鉛直な面の照度が鉛直面照度で、Ev=(I/r2)sin⁡θE_v = (I/r^2)\sin\theta です。θ\theta は、光源の真下の鉛直線と光線のなす角で、面の向きによって cos⁡\cos と sin⁡\sin が入れ替わります。

保守率とは何ですか。

ランプや器具の汚れ、ランプ自体の光束の低下で、時間がたつと照度が下がります。保守率 MM は、そのときに残る割合で、11 より小さい値です。保守率の逆数 1/M1/M を、減光補償率といいます。光束法の式に MM を掛け忘れると、灯数が足りなくなります。

思い出してみよう

答えを見る前に、まず自分で思い出してからタップしてください。

光束・光度・照度・輝度の単位は何ですか?

光束は lm\mathrm{lm}、光度は cd\mathrm{cd}、照度は lx\mathrm{lx}(lm/m2\mathrm{lm/m^2})、輝度は cd/m2\mathrm{cd/m^2} です。

全方向に光度 II の点光源の光束は、いくつですか?

球全体の立体角が 4π4\pi なので、F=4πIF = 4\pi I です。

光源からの距離が3倍になると、法線照度はどうなりますか?

逆2乗の法則で、1/91/9 になります。

水平面照度と鉛直面照度は、法線照度の何倍ですか?

水平面照度は cos⁡θ\cos\theta 倍、鉛直面照度は sin⁡θ\sin\theta 倍です。θ\theta は鉛直線から測ります。

光束法の灯数の式は何ですか?

N=EA/(FUM)N = EA/(FUM) です。UU は照明率、MM は保守率です。

光束法で灯数が小数になったとき、どうしますか?

切り上げます。切り捨てると、必要な照度に足りなくなります。

まとめ

  • 光束 [lm]\mathrm{[lm]} は光源が出す総量、光度 [cd]\mathrm{[cd]} は方向ごとの強さ、照度 [lx]\mathrm{[lx]} は面が受ける量
  • 点光源の法線照度は E=I/r2E = I/r^2 で、距離の2乗に反比例する
  • 水平面照度は Encos⁡θE_n \cos\theta、鉛直面照度は Ensin⁡θE_n \sin\theta。複数の光源は灯ごとに求めて足す
  • 光束法は N=EA/(FUM)N = EA/(FUM)。灯数は切り上げ、UU は照明率、MM は保守率

次は、熱量と電力量の換算を扱う電熱の計算と、ファラデーの法則を扱う電気分解と電池の計算に進みましょう。

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デンケンラボ編集部

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