前の記事トランジスタ増幅回路の解き方では、出力の一部を引き算して戻す負帰還で、増幅回路が安定することを確かめました。帰還の符号を逆にして、足し算で戻すと、入力がなくても出力が続きます。これが発振回路です。
ラジオの選局、時計の水晶、パソコンのクロックなど、一定の周波数の信号が必要なところに、発振回路があります。この記事では、発振条件、LC 発振回路(コルピッツ・ハートレー)、CR 発振回路(ウィーンブリッジ・移相形)、水晶発振回路、マルチバイブレータを、図と例題4問で確かめます。
発振回路の全体像
- 発振回路とは
- 増幅器と正帰還で、入力なしに交流を出し続ける
- A_f = A/(1−Aβ)。Aβ が 1 になると出力が残る
- 発振条件
- 位相条件は一巡で 0°、振幅条件は |Aβ| = 1
- 立ち上がりは |Aβ| が 1 より大きい
- LC 発振回路
- 3素子形は X1 + X2 + X3 = 0、X1 と X2 が同符号
- コルピッツは C の直列合成、ハートレーは L1 + L2 + 2M
- CR 発振回路と水晶発振回路
- ウィーンブリッジは f = 1/(2πCR)、増幅度 3 以上
- 移相形は f = 1/(2π√6 CR)、増幅度 29 以上。水晶は誘導性の範囲を使う
- マルチバイブレータ
発振回路とは
発振回路は、直流電源のエネルギーを、一定の周波数の交流に変えて出力する回路です。外から信号を入れなくても、回路が自分で交流を作り続けます。
発振回路は、増幅器と、出力の一部を入力に戻す帰還回路でできています。
図1 正帰還のブロック図。出力の一部 β を入力に足し算して戻す
図1で、増幅器の増幅度を A、帰還回路の帰還率を β とします。負帰還と違って、戻した信号 xf=βxo を入力に足し算します(正帰還)。
xoAf=A(xi+βxo)=xixo=1−AβA
負帰還の式 A/(1+Aβ) と、符号が違うだけです。Aβ が 1 に近づくと、分母が 0 に近づいて Af が限りなく大きくなります。入力 xi が 0 でも、出力 xo が 0 でない値を保てる、ということです。
機械式時計が、似たしくみです。
1てんぷ2ぜんまい3歯車- てんぷ
- ぜんまい
- 歯車
図2 機械式時計の内部。ぜんまいのエネルギーが、てんぷの往復運動の損失を補う(写真はイメージ)
図2の時計では、てんぷという輪が往復運動をして、時間を刻みます。摩擦があるので、放っておくと往復運動は小さくなって止まります。そこで、ぜんまいに蓄えたエネルギーが、てんぷに少しずつ与えられて、損失を補います。
発振回路でも同じです。LC や CR の回路の振動は、抵抗があるので、放っておくと小さくなります。増幅器が、直流電源のエネルギーで、その損失を補い続けます。
| 時計 | 発振回路 |
|---|
| ぜんまい | 直流電源 |
| てんぷ | LC などの回路 |
| 脱進機 | 増幅器と正帰還 |
発振条件
位相条件と振幅条件
図1の回路が、入力 xi=0 のまま出力を出し続けるには、xo=Aβxo が成り立つ必要があります。xo=0 なら、両辺を xo で割って、次の式になります。
Aβ=1
Aβ は、増幅器と帰還回路を一巡したときの利得で、周波数によって大きさと位相が変わる複素数です。Aβ=1 は、大きさが 1、位相が 0° の2つを、同時に満たすことを表します。
| 条件 | 内容 |
|---|
| 位相条件 | 一巡して位相が 0° |
| 振幅条件 | 一巡して大きさが 1 |
位相条件が満たされると、戻ってきた信号が、もとの信号と同じ向きに加わって、強め合います。位相がずれると打ち消し合い、振動は続きません。振幅条件は、一巡するたびに信号が小さくならないことを求めます。位相条件を満たす周波数が、発振周波数です。
発振の立ち上がりと一定振幅
電源を入れた瞬間の変化や、回路の雑音が、発振のきっかけになります。∣Aβ∣ を 1 より少し大きくしておくと、信号は一巡するたびに大きくなります。
図3 発振の立ち上がり。|Aβ|>1 のあいだ振幅が育ち、増幅度が下がって |Aβ|=1 になると振幅が一定になる
図3のように、振幅が大きくなると、トランジスタが遮断や飽和に近づいて、増幅度 A が下がります。∣Aβ∣ が 1 になったところでつり合い、振幅が一定の正弦波が続きます。
1山の高さ2中心線3格子の目盛り4つまみ- 山の高さ
- 中心線
- 格子の目盛り
- つまみ
図4 オシロスコープの画面に映る一定振幅の正弦波。発振が安定したときの出力のイメージ(写真はイメージ)
図4は、発振が安定したときの出力を、オシロスコープで見たイメージです。山の高さがそろった波形が、同じ周期でくり返されます。
解答と解説を見る
一巡の利得を求めます。
Aβ=(−40)×(−0.03)=1.21.2 は正の実数で、位相は 0° です。位相条件を満たし、∣Aβ∣=1.2>1 なので、振幅が育って発振が立ち上がります。
振幅が大きくなると、増幅度が下がって ∣Aβ∣=1 でつり合います。そのときの増幅度の大きさは、次のとおりです。
∣A∣=∣β∣1=0.031≈33.3β=+0.03 のときは、Aβ=−1.2 で、位相が 180° ずれます。位相条件を満たさないので、発振しません。負帰還になって、増幅度は次の値に下がります。
∣Af∣=1−(−1.2)40=2.240≈18.2答えは、β=−0.03 では発振して、安定したときの ∣A∣≈33.3 です。β=+0.03 では発振せず、増幅度は約 18.2 になります。
検算します。β=−0.03 のときは、33.3×0.03≈1.0 で、∣Aβ∣=1 になります。β=+0.03 のときは、大きさ 40・帰還率 0.03 の負帰還として、40/(1+40×0.03)=40/2.2≈18.2 と求めても、同じ値です。
LC 発振回路
LC 発振回路は、コイル L とコンデンサ C の共振で、周波数を決める回路です。共振回路で確かめたとおり、共振周波数は f0=1/(2πLC) です。共振回路が選んだ周波数の信号を、トランジスタで増幅して正帰還し、損失を補い続けます。
1アンテナコイル2缶入りコイル3可変コンデンサ4スピーカー5電池ボックス- アンテナコイル
- 缶入りコイル
- 可変コンデンサ
- スピーカー
- 電池ボックス
図5 ラジオの内部。コイルと可変コンデンサの組で周波数を選ぶ(写真はイメージ)
図5のラジオの内部にも、銅線を巻いたコイルと、可変コンデンサが見えます。LC の値を変えると共振周波数が変わるので、ラジオでは、この組で受け取る周波数を選びます。
3素子形の考え方
LC 発振回路は、トランジスタの3つの端子の間に、リアクタンス X1、X2、X3 を1個ずつつなぐ形にまとめられます。
図6 LC 発振回路の3素子形。X1・X2 が同符号、X3 が逆符号で、X1+X2+X3=0 のとき発振する
図6の X1 はベースとエミッタの間、X2 はコレクタとエミッタの間、X3 はコレクタとベースの間です。発振の条件は、次の2つです。
- X1+X2+X3=0(3つのリアクタンスが一巡する回路が共振する)
- X1 と X2 が同符号で、X3 が逆符号
位相条件の理由は、次のとおりです。エミッタ接地の増幅器は、出力を 180° 逆相にします。一方、X1 と X2 が同符号だと、接地を基準にした X1 の電圧と X2 の電圧が、逆向きになります。帰還の電圧 vf と出力の電圧 vo の比は、次のとおりです。
vovf=−X2X1
負の実数(位相 180°)なので、増幅器の 180° と合わせて、一巡で 0° になります。X1 と X2 が同符号なら、X1+X2+X3=0 から、X3 は逆符号になります。
| 回路 | X1・X2 | X3 |
|---|
| コルピッツ | コンデンサ | コイル |
| ハートレー | コイル | コンデンサ |
コルピッツ発振回路
エミッタにつながる X1・X2 をコンデンサ C1・C2、X3 をコイル L にした回路が、コルピッツ発振回路です。
図7 コルピッツ発振回路。C1・C2 が同符号のリアクタンス、L が逆符号。C1 の電圧 v_f を帰還する
図7の C1 の電圧が、帰還の電圧 vf、C2 の電圧が出力の電圧 vo です。発振周波数は、X1+X2+X3=0 から求めます。
ωL−ωC11−ωC21ω2=0=L1(C11+C21)
C1 と C2 の直列合成容量 Cs を使うと、共振周波数の式と同じ形になります。
f0Cs=2πLCs1=C1+C2C1C2
帰還率の大きさは、∣β∣=∣X1/X2∣=C2/C1 です。∣Aβ∣≥1 にするには、増幅器の増幅度を ∣A∣≥C1/C2 にする必要があります。
1コイル2青いコンデンサ3茶のコンデンサ4トランジスタ- コイル
- 青いコンデンサ
- 茶のコンデンサ
- トランジスタ
図8 基板に載ったコイル、2個のコンデンサ、トランジスタ。コルピッツ回路に必要な部品の数と同じ(写真はイメージ)
図8のように、コイル1個、コンデンサ2個、トランジスタ1個があれば、コルピッツ発振回路の主な部品がそろいます。
解答と解説を見る
C1 と C2 の直列合成容量を求めます。
Cs=300+150300×150=100[pF]100μH=10−4H、100pF=10−10F と直して、次のとおりです。
LCsf0=10−4×10−10=10−14=2π10−141=2π×10−71≈1.59×106[Hz]必要な増幅度は、帰還率の逆数です。
∣β∣∣A∣=C1C2=300150=0.5≥0.51=2答えは、f0≈1.59[MHz]、増幅度は 2 以上です。
検算します。ω=1/10−14=107[rad/s] なので、ωL=107×10−4=1000[Ω]、1/(ωCs)=1/(107×10−10)=1000[Ω] で、つり合っています。各容量のリアクタンスは、X1=−333[Ω]、X2=−667[Ω]、X3=+1000[Ω] で、和が 0 です。
ハートレー発振回路
エミッタにつながる X1・X2 をコイル L1・L2、X3 をコンデンサ C にした回路が、ハートレー発振回路です。
図9 ハートレー発振回路。L1・L2 は磁気結合(相互インダクタンス M)し、C が逆符号のリアクタンス
図9の L1 と L2 は、1つのコイルを途中で引き出したように、磁気結合しています。結合の強さは、相互インダクタンス M[H] で表します。2つのコイルを流れる電流の向きが同じで、磁束が強め合う(和動接続)ときは、合成のインダクタンスが L1+L2+2M になります。発振周波数は、この合成インダクタンスから求めます。
Lf0=L1+L2+2M=2πLC1
磁束が逆向きに打ち消し合う(差動接続)なら L1+L2−2M です。ハートレー発振回路の問題では、和動接続の L1+L2+2M を使います。
解答と解説を見る
合成インダクタンスを求めます。
L=30+50+2×10=100[μH]f0=1/(2πLC) を C について解きます。
C=(2πf0)2L1=(2π×106)2×10−41≈2.53×10−10[F]10−10F=100pF なので、約 253 [pF] です。
検算します。C=253[pF] を入れると、f0=1/(2π10−4×253×10−12)≈1.0006[MHz] で、1 MHz に合います。M を忘れて L=80[μH] で計算すると、同じ C で約 1.12[MHz] になり、約 12% ずれます。
CR 発振回路と水晶発振回路
低い周波数で LC 発振回路を作ると、コイルが大きくなります。そこで、コイルを使わず、コンデンサ C と抵抗 R で周波数を決めるのが、CR 発振回路です。
ウィーンブリッジ発振回路
オペアンプで作る CR 発振回路が、ウィーンブリッジ発振回路です。
図10 ウィーンブリッジ発振回路。R と C の直列・並列回路が正帰還で周波数を決め、Rf と Rg の負帰還が増幅度を決める
図10では、非反転入力へ、R と C の直列回路、接地へ R と C の並列回路を通る正帰還がかかります。反転入力には、Rf と Rg の負帰還がかかり、増幅度を決めます。オペアンプの非反転増幅回路の増幅度は、A=1+Rf/Rg です。
正帰還回路の帰還率 β は、直列部分と並列部分のインピーダンスの分圧から、次のように求まります。
β=3+j(ωCR−ωCR1)1
ωCR=1 のとき、虚数の項が 0 になり、β=1/3(位相 0°)の実数になります。これが位相条件を満たす周波数です。
f0β=2πCR1=31
∣Aβ∣≥1 にするには、増幅度が 3 以上です。1+Rf/Rg≥3 から、Rf≥2Rg になります。
移相形発振回路
反転増幅器と、CR を3段つないだ回路で作るのが、移相形発振回路です。
図11 移相形発振回路。反転増幅器(180°)と、CR の3段(180°)で、1周して位相が 0° に戻る
図11の反転増幅器は、位相を 180° 反転します。C を直列、R を接地側にした CR の1段は、位相を最大でも 90° 未満しか進めません。3段つなぐと、ある周波数で合計が 180° になり、一巡して 360°(0°)が実現します。
| 方式 | 周波数 | 増幅度 |
|---|
| ウィーンブリッジ | 2πCR1 | 3 以上 |
| 移相形 | 2π6CR1 | 29 以上 |
移相形では、そのときの帰還率が β=−1/29 なので、増幅度は 29 以上が必要です。C と R を入れ替えた(R を直列、C を接地側にした)形では、周波数が f0=6/(2πCR) になります。
解答と解説を見る
CR を計算します。
CR=0.01×10−6×16×103=1.6×10−4[s]発振周波数は、次のとおりです。
f0=2π×1.6×10−41≈994.7[Hz]≈1[kHz]増幅度は 3 以上が必要なので、Rf を求めます。
1+RgRfRf≥3≥2×10=20[kΩ]答えは、f0≈1[kHz]、Rf は 20[kΩ] 以上です。実際の回路では、20[kΩ] より少し大きくして、発振を立ち上げます。
検算します。ω=2π×994.7≈6250[rad/s] で、ωCR=6250×1.6×10−4=1.0 です。周波数が半分のときは、ωCR=0.5 で、β=1/(3−1.5j) となり、大きさは約 0.30、位相は約 +27° です。位相条件を満たすのは、f0 だけだと分かります。
水晶発振回路
発振周波数を、さらに安定させたいときは、水晶振動子を使います。水晶の薄片に電圧を加えると、圧電効果で機械的に振動します。この振動の周波数が、薄片の大きさで、ごく正確に決まります。
図12 水晶振動子のリアクタンス。fs と fp の間のごく狭い範囲だけ誘導性で、ここをコイルの代わりに使う
図12は、水晶振動子のリアクタンスです。直列共振周波数 fs より低い側と、並列共振周波数 fp より高い側では、容量性(コンデンサのはたらき)です。fs と fp の間のごく狭い範囲だけが、誘導性(コイルのはたらき)です。
この誘導性の範囲を、コルピッツ発振回路のコイル L の代わりに使います。水晶の誘導性は、周波数がわずかに変わるだけで大きく変わるので、周波数は fs と fp の間のごく狭い範囲に決まります。回路のほかの部品が少しばらついても、発振周波数はほとんど動きません。このため、時計や、パソコンのクロックのように、正確な周波数がほしいところに使われます。
マルチバイブレータ
LC や CR の発振回路は、ほぼ正弦波を出します。これに対して、方形波(矩形波)を出す発振回路が、マルチバイブレータです。2個のトランジスタが、コンデンサを通して互いに結ばれ、一方がオンのとき他方がオフになる状態を、交互に入れ替えます。
| 種類 | 動作 |
|---|
| 非安定 | 方形波を出し続ける |
| 単安定 | トリガで一定時間だけ反転 |
| 双安定 | トリガごとに状態が切り替わる |
双安定マルチバイブレータは、フリップフロップのことです。ここでは、発振回路として使う非安定マルチバイブレータを見ます。
図13 非安定マルチバイブレータ。2個のトランジスタが、コンデンサで互いのコレクタとベースをつなぎ合う
図13の回路では、Q1 がオンのとき Q2 はオフで、コンデンサ C が、RB を通って充電されます。ベース電圧が 0 を超えて Q2 がオンになると、今度は Q1 がオフになります。この入れ替わりが、くり返されます。
図14 非安定マルチバイブレータの出力波形。高い時間と低い時間が等しい方形波で、周期は約 1.4CRB
図14が、出力の波形です。左右対称な回路(C1=C2=C、RB1=RB2=RB)で、VBE≈0、VCE(sat)≈0 と近似すると、高い時間と低い時間は等しくなり、周期 T は次の値になります。
T≈1.4CRB
たとえば、C=0.01[μF]、RB=100[kΩ] なら、CRB=1[ms] で、周期は約 1.4[ms]、周波数は約 720[Hz] です。
よくある質問
発振回路は、入力がないのに、なぜ出力が出るの?
電源を入れた瞬間の変化や、回路の雑音が、きっかけになるからです。∣Aβ∣ が 1 より大きければ、一巡するたびに信号が大きくなり、やがて安定した振幅になります。
コルピッツとハートレーは、どう見分けるの?
エミッタにつながる2つの素子を見ます。コンデンサ2個とコイル1個ならコルピッツ、コイル2個(磁気結合)とコンデンサ1個ならハートレーです。周波数の式は、コルピッツが C1 と C2 の直列合成、ハートレーが L1+L2+2M です。
水晶発振回路は、なぜ周波数が安定なの?
水晶が誘導性になる範囲が、fs と fp の間のごく狭い範囲だからです。ほかの部品が少しばらついても、発振周波数は水晶の値の近くに決まります。
正弦波の発振回路とマルチバイブレータは、何が違うの?
正弦波の発振回路は、LC や CR で、位相条件を満たす周波数を決めます。マルチバイブレータは、コンデンサの充放電で、2つの状態を交互に切り替えて、方形波を出します。
思い出してみよう
答えを見る前に、まず自分で思い出してからタップしてください。
発振条件は?
一巡の利得が Aβ=1 です。位相が 0°、大きさが 1 で、立ち上がりのときは ∣Aβ∣>1 にします。
LC 発振回路の3素子形の条件は?
X1+X2+X3=0 で、X1 と X2 が同符号、X3 が逆符号です。
コルピッツとハートレーの発振周波数は?
コルピッツは Cs=C1C2/(C1+C2) を使った 1/(2πLCs)、ハートレーは L=L1+L2+2M の 1/(2πLC) です。
ウィーンブリッジ発振回路の周波数と必要な増幅度は?
f0=1/(2πCR) で、増幅度は 3 以上(Rf≥2Rg)です。
移相形発振回路の周波数と必要な増幅度は?
f0=1/(2π6CR) で、増幅度は 29 以上です。
水晶とマルチバイブレータは?
水晶は fs と fp の間の誘導性の範囲を使います。非安定マルチバイブレータは方形波で、周期は約 1.4CRB です。
まとめ
- 発振回路は、増幅器と正帰還でできていて、増幅度は A/(1−Aβ)。発振条件は、一巡して位相が 0°、大きさが ∣Aβ∣=1(立ち上がりは 1 より大きい)
- LC 発振回路の3素子形は、X1+X2+X3=0 で、X1 と X2 が同符号。コルピッツは C1・C2 の直列合成、ハートレーは L1+L2+2M で周波数を求める
- CR 発振回路は、ウィーンブリッジが f0=1/(2πCR)(増幅度 3 以上)、移相形が f0=1/(2π6CR)(増幅度 29 以上)
- 水晶発振回路は、fs と fp の間の誘導性の範囲を使って、周波数を安定させる
- 非安定マルチバイブレータは方形波を出し、周期は約 1.4CRB。双安定はフリップフロップ
発振回路は、増幅の式と共振の式を組み合わせたものです。トランジスタ増幅回路で増幅度と帰還の式を、共振回路で共振周波数の式を読み返すと、この記事の式がつながります。トランジスタそのものから見直したいときは、トランジスタの基本も読み返してください。