架空送電線路の構成|がいし・架空地線・多導体とコロナ放電・電線の振動対策を図解
電験三種の電力で学ぶ架空送電線路の構成。電線(ACSR)・がいし連・架空地線・鉄塔の役割から、多導体方式、コロナ放電、電線の振動と対策、ねん架、連効率の計算までを図と例題で解説します。

電力を図解で読む図解でわかる 電験三種 電力 1水力発電Kindle Unlimited 対象Kindle で読む
山を越えて続く送電線は、電線・がいし・架空地線の3つでできています。どれも、雷と風、そして高い電圧が生む電界への対策がかたちになったものです。この記事では、架空送電線路の構成と各部のはたらき、多導体方式、コロナ放電、電線の振動と対策、ねん架までを、図と例題で整理します。連効率の計算も、手順を追って解きます。
- 架空送電線路とは
- 鉄塔で電線を空中に張り、高い電圧で電気を遠くへ運ぶ
- 電圧を 倍にすると、電流は 、電線の損失は
- 電線(ACSR)と表皮効果
- 鋼心アルミより線。アルミが電気を、鋼心が強さを受け持つ
- 交流は表面近くに集中。周波数が高いほど表皮深さが浅い
- 多導体方式
- 1相を複数の電線で構成。インダクタンスが下がり、コロナも起きにくい
- がいし連と連効率
- 電圧分担は電線側が最大。
- 架空地線と雷
- 電線の上で雷を受け止める。遮へい角が小さいほど効果が大きい
- コロナ放電
- 電線表面の電界が空気の限界を超えると起きる。太い電線ほど臨界電圧が高い
- 電線の振動と対策
- 微風振動はダンパ、ギャロッピングは相間スペーサ
- ねん架
- 3線の位置を入れ替え、線路定数をそろえる
- 例題
- 正誤問題を3問と、連効率の計算
架空送電線路とは
架空送電線路は、鉄塔などの支持物で電線を空中に張り、発電所から変電所まで電気を運ぶ設備です。電気は、発電所でつくられ、送電線、変電所、配電線を通って需要家に届きます(図1)。この記事で扱うのは、そのうちの送電線です。
送電線では、電圧をできるだけ高くします。送る電力 が同じなら、電圧 を 倍にすると電流 は になります。電線の損失 は になり、電圧降下も小さくなります。損失と電圧降下の計算は三相3線式の電圧降下の求め方で扱っています。
高い電圧の電線を空中に張ると、鉄塔から電線を絶縁する工夫と、雷や風への備えが必要になります。送電鉄塔の構成を見てみましょう(図2)。
鉄塔は、鉄の骨組みでできた支持物です。頂部に架空地線を張り、その下の腕金から、がいし連で電線をつり下げます。図は2回線の例で、電線は左右に3本ずつ、計6本です。塔脚は接地します。
| 部品 | 役目 | 備える相手 |
|---|---|---|
| 電線 | 電流を流す | 損失・風・氷雪 |
| がいし | 電線を絶縁して支える | 高電圧・汚れ |
| 架空地線 | 電線を雷から守る | 雷 |
| 鉄塔 | すべてを支える | 電線の張力・風 |
実物の送電線は、山の尾根のような高い場所にも立ちます。

- 架空地線 鉄塔の頂部から左右へのびる細い線。雷を受け止める
- がいし連 腕から電線をつり下げ、鉄塔と電線を絶縁する
- 電線 電気を流す太い線。ここでは腕の下をのびる
- 鉄塔本体 腕金や架空地線を支える鉄の骨組み
電線の種類(ACSR)と表皮効果
送電線の電線には、鋼心アルミより線(ACSR)が広く使われます。中心に鋼線を置き、その周りにアルミ線をより合わせた構造です(図4)。
アルミ線は電気を通し、鋼線は引っ張りに耐えます。電線は鉄塔の間で自分の重さと風を受けるので、強さが要ります。なぜアルミを使うのかは、銅と比べるとわかります。
| 項目 | 銅(軟銅) | アルミ |
|---|---|---|
| 導電率 | 100 % | 約 61 % |
| 比重 | 約 8.9 | 約 2.7 |
| 同じ抵抗にする断面積 | 1 | 約 1.6 倍 |
| 同じ抵抗にする質量 | 1 | 約 0.5 倍 |
アルミは導電率が低いので、同じ抵抗にするには断面積が約 1.6 倍必要です。それでも比重が小さいため、質量は銅の約半分で済みます。軽ければ鉄塔の負担も減ります。
電線のたるみと張力の計算は、電線のたるみの計算と実長の求め方で扱っています。
もう1つ、交流の電線に特有の性質があります。直流は電線の断面全体を流れますが、交流は電線の表面近くに集中して流れます。これが表皮効果です(図5)。
電流が流れる深さの目安を表皮深さ といい、表面の電流密度が (約 37 %)に減る深さです。
は抵抗率 、 は角周波数 、 は透磁率 です。周波数が高いほど、導電率が大きいほど、透磁率が大きいほど、 は小さくなり、表皮効果の影響が大きくなります。
| 条件 | 表皮深さ | 影響 |
|---|---|---|
| 周波数が高い | 小さい | 大きい |
| 導電率が大きい | 小さい | 大きい |
| 透磁率が大きい | 小さい | 大きい |
| 電線が太い | 変わらない | 大きい |
電線が太くなると、 は変わらないまま断面が広がるので、電流が流れない中心部の割合が増えます。そのため、太い電線ほど影響が目立ちます。
50 Hz のアルミ線で を計算してみます。、 とします。
は約 12 mm です。60 Hz では 倍の約 11 mm になります。商用周波数の送電線では、表皮効果による抵抗の増加はわずかです。それでも、太い電線ほど実効的な抵抗が少し大きくなることは、押さえておきましょう。
多導体方式のしくみと効果
大きな電力を送る送電線は、1相を1本の電線でなく、複数の電線で構成します。これが多導体方式です。電線の間隔はスペーサで保ちます。1相あたりの電線の本数が 本なら、2導体、4導体のようによびます。
実物では、スペーサの枠で複数の電線を束ねています。

- スペーサ 電線どうしの間隔を一定に保つ枠
- 素導体 束ねた1本ずつの電線
- 奥のスペーサ 一定の間隔ごとに取り付けてある
多導体にすると、電線全体が1本の太い電線のようにふるまいます。この太さに相当する半径を等価半径 といいます(図7)。
単導体の半径を 、素導体の間隔を とすると、2導体の等価半径は です。4導体を正方形に並べたときは になります。三相線路の1線のインダクタンスは、次の式で表せます。
は電線の間隔(相間距離)、 は 1 相の電線の本数です。等価半径 が大きいほど対数の中身が小さくなり、 は小さくなります。図の計算例(、)では、単導体 、2導体 、4導体 です。
| 効果 | 理由 |
|---|---|
| インダクタンスが小さい | 等価半径が大きくなる |
| 静電容量が大きい | 等価半径が大きくなる |
| コロナ放電が起きにくい | 電線表面の電界が小さくなる |
| 許容電流が大きい | 表面積が増えて放熱しやすい |
インダクタンスが小さければ、リアクタンス も小さくなり、大きな電力を送りやすくなります。一方で、荷重と風圧が大きくなり、スペーサも必要で、構造が複雑になります。
がいし連のはたらきと連効率
がいしは、電線を鉄塔から絶縁して支える部品です。高い電圧では、がいしを何個もつないだがいし連にします(図8)。

- 腕 がいし連をつり下げる鉄塔の腕金
- 円板がいし 1個ずつ絶縁し、連ねて必要な絶縁を得る
- 電線側 金具で電線を支える。ここが最大の電圧を受け持つ
がいし連の各がいしには、電圧が等しく分かれては加わりません。がいしの金具と鉄塔の間に静電容量(対地静電容量)があるため、電流が金具から鉄塔へ逃げます。その結果、電線に近いがいしほど大きな電圧を分担します(図9)。
電圧が均等に分かれているかを表すのが連効率です。電線側のがいしが受け持つ最大の電圧に注目します。
は電線の対地電圧 、 はがいしの個数、 は 1 個が受け持つ最大の電圧 です。電圧が完全に均等なら、全部が になって です。実際は不均等なので、 は 100 % より小さくなります。図の例(6 個、対地容量をがいし 1 個の容量の と仮定)では、 は約 58 % です。
がいし連の不具合には、次のような対策を取ります。
| 問題 | 対策 | ねらい |
|---|---|---|
| 電圧分担が不均等 | 均圧リング | 電線側の負担を減らす |
| 雷でアークが出る | アークホーン | アークをがいしから離す |
| 塩分などで汚れる | 耐塩がいし・洗浄 | 絶縁の低下を防ぐ |
均圧リングは、電線側のがいしに取り付ける金属の輪で、電界をなだらかにして分担を均等に近づけます。アークホーンは、がいし連の両端に取り付ける金属の角で、雷によるフラッシオーバ(がいし連の外側を通る放電)のアークを、がいしから離れた所に出させます。耐塩がいしは、表面のひだを深くして、がいしの表面に沿った距離(沿面距離)を長くしたものです。
架空地線と雷対策
架空地線は、送電線の最上部に張る、接地した電線です(図2の頂部)。電線の上で雷を受け止め、電線への直撃を防ぎます。
架空地線がどれだけ電線を守れるかは、遮へい角 で決まります。架空地線から鉛直に下ろした線と、架空地線から電線を結んだ線のなす角です(図10)。
遮へい角が小さいほど、架空地線が雷を受け止めやすくなり、電線への直撃が減ります。
架空地線に雷が落ちても、安心はできません。雷電流が鉄塔を通って大地へ流れるとき、塔脚の接地抵抗が大きいと、鉄塔の電位が大きく上がります。すると、鉄塔から電線へ向かう放電が、がいし連を通って起こることがあります。これが逆フラッシオーバです。
| 対策 | ねらい |
|---|---|
| 塔脚の接地抵抗を小さくする | 鉄塔の電位上昇を抑える |
| 埋設地線を設ける | 接地抵抗を小さくする |
| アークホーンを付ける | アークからがいしを守る |
架空地線には、1線地絡事故のときに電流の一部が流れて、通信線への電磁誘導障害を軽くする効果もあります。
コロナ放電とは
電線に加える電圧を高くしていくと、電線表面の電界が強くなります。この電界が空気の絶縁破壊電界(教科書の値で、波高値約 30 kV/cm)を超えると、電線の周りの空気が部分的に絶縁破壊を起こし、青白い光や音を出します。これがコロナ放電です(図11)。
コロナ放電が始まる電圧を臨界電圧といいます。臨界電圧が高いほど、コロナ放電は起きにくくなります。
| 条件 | 臨界電圧が高い | 臨界電圧が低い |
|---|---|---|
| 電線の太さ | 太い | 細い |
| 空気の密度 | 大きい | 小さい |
| 天候 | 晴れ | 雨・霧・雪 |
| 電線の表面 | なめらか | 傷・汚れ・突起 |
雨や霧の日は、水滴が電線の表面に付いて突起のようになり、電界が局所的に強まるので、臨界電圧が下がります。
コロナ放電が起きると、次のような影響が出ます。
- コロナ損(電力の損失)が生じる
- ラジオやテレビへの雑音(電波障害)が生じる
- 可聴雑音(ジーという音)が生じる
- 電線を傷める
対策は、電線表面の電界を小さくすることです。電線を太くする、多導体にする、中空の電線を使う、がいし金具にシールドリングを付ける、などの方法があります。
電線の振動と対策
電線は風や氷雪の影響で振動します。振動の種類によって、原因と対策が違います(図12)。
雪をかぶった電線の写真は、冬の送電線がどんな状態かを教えてくれます。

- 着雪した電線 雪で太くなり、重さと風圧が増える
- 鉄塔 電線の重さを支える
- がいし連 雪や氷が付くと絶縁が下がることもある
| 現象 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 微風振動 | 弱い風が電線に当たる | ダンパ・アーマロッド |
| サブスパン振動 | 多導体の風による振動 | スペーサを不等間隔に |
| ギャロッピング | 氷雪が付いた電線に強い風 | 相間スペーサ |
| スリートジャンプ | 氷雪が落ちた反動 | オフセット・相間スペーサ |
微風振動は、弱い風で起こる小さな振幅の高周波の振動です。電線を支える金具の付近が疲れて、素線が切れることがあります。ダンパで振動を吸収し、アーマロッドで支持点を補強します。
サブスパン振動は、多導体のスペーサとスペーサの間の電線が、風で振動する現象です。スペーサの間隔を不等間隔にすると、振動がそろわなくなって収まります。
ギャロッピングは、氷雪が付いた電線に強い風が当たって、大きな振幅でゆっくり上下に揺れる現象です。電線どうしが近づいて短絡することがあります。相間スペーサを付け、電線の離隔を大きくします。
スリートジャンプは、電線に付いた氷雪が落ちた反動で、電線が跳ね上がる現象です。上下の電線が近づいて短絡することがあります。上下の電線を水平にずらすオフセットや、相間スペーサで対策します。
ねん架とは
3本の電線の位置がそろっていないと、各線の大地や他の線との距離が違うため、インダクタンスと静電容量が3線で等しくなりません。すると、各線に流れる電流や電圧が不平衡になります。これを防ぐために、線路の全長を3等分して、3本の電線の位置を順に入れ替えるのがねん架です(図14)。
ねん架をすると、1つの電線がすべての位置を同じ長さだけ通るので、線路定数(インダクタンスと静電容量)が3線でそろいます。その効果は次の2つです。
- 各線の電圧・電流が平衡する。中性点に残留電圧が生じるのを抑えられる
- 通信線への静電誘導・電磁誘導の障害を軽くできる
中性点の電位は、中性点の接地のしかたで変わります。方式の違いは中性点接地方式の種類と比較で扱っています。
架空送電線路と地中ケーブルの比較
電気を送る方法には、電線を空中に張る架空のほかに、地中にケーブルを埋める方法があります。大きな違いを表にまとめます。
| 項目 | 架空 | 地中 |
|---|---|---|
| 建設費 | 安い | 高い |
| 雷・風雪 | 影響を受ける | 受けにくい |
| 事故の復旧 | 早い | 時間がかかる |
| 静電容量 | 小さい | 大きい |
| 外観 | 景観に影響 | 景観を保てる |
ケーブルは電線より静電容量が大きく、充電電流が流れます。地中送電線路の構造や充電電流の計算は、地中送電線路とケーブルの充電電流で扱っています。
例題:架空送電線路
ここまでの知識で、正誤問題と連効率の計算を解いてみましょう。連効率の計算は、図15の順に進めます。
解答と解説を見る
誤っているのは (5) です。
- (1) 正しい。スペーサで素導体の間隔を保ちます。
- (2) 正しい。等価半径が大きくなるので、インダクタンスは小さくなります。
- (3) 正しい。等価半径が大きいほど、静電容量は大きくなります。
- (4) 正しい。1本の太い電線のようにふるまい、表面の電界が小さくなります。
- (5) 誤り。電線の本数が増えるので、風圧荷重や氷雪荷重は大きくなります。
多導体の長所はインダクタンス・コロナ・許容電流、短所は荷重・風圧・構造の複雑さです。長所と短所を分けて覚えると、選択肢の誤りが見つけやすくなります。
解答と解説を見る
誤っているのは (5) です。
- (1) 正しい。ダンパは微風振動のエネルギーを吸収します。
- (2) 正しい。間隔をそろえないことで、振動がそろうのを防ぎます。
- (3) 正しい。相間スペーサは、電線が大きく揺れても電線どうしが近づきすぎないようにします。
- (4) 正しい。接地抵抗を小さくすると、鉄塔の電位上昇を抑えられます。
- (5) 誤り。ダンパは小振幅・高周波の振動用です。スリートジャンプにはオフセットや相間スペーサを使います。
「現象の特徴」から対策を考えます。小さな高周波の振動はダンパ、大きな揺れや跳ね上がりは電線どうしを離す対策、と分けましょう。
解答と解説を見る
まず、電線の対地電圧を求めます。
連効率の式に代入します。
検算: で、 とほぼ一致します。
答え:(3)
線間電圧 をそのまま使うと、 となり、100 % を超えます。連効率は 100 % を超えないので、そこで気づけます。
解答と解説を見る
誤っているのは (4) です。
- (1) 正しい。これが表皮効果の定義です。
- (2) 正しい。 で、 が大きいほど は小さくなります。
- (3) 正しい。 が大きいほど は小さくなります。
- (4) 誤り。導電率が大きい(抵抗率 が小さい)ほど は小さくなり、影響は大きくなります。
- (5) 正しい。電流が通る断面が減るので、実効的な抵抗は大きくなります。
の式で、 が小さいほど影響が大きい、と読めば迷いません。導電率は の逆数で、分母側に入ります。
よくある質問
多導体にするとリアクタンスが小さくなるのはなぜですか?
複数の電線を束ねると、等価半径が大きくなり、1本の太い電線と同じようにふるまうからです。インダクタンス が小さくなるので、リアクタンス も小さくなります。
雨や霧の日にコロナ放電が起きやすいのはなぜですか?
水滴が電線の表面に付くと、突起のようになって電界が局所的に強まります。その結果、臨界電圧が下がります。
微風振動とギャロッピングは、どう見分けますか?
風の強さと、振動の大きさで見分けます。微風振動は弱い風で起こる小振幅・高周波の振動で、ダンパで対策します。ギャロッピングは、氷雪が付いた電線に強い風が当たって起こる大振幅・低周波の振動で、相間スペーサで対策します。
がいし連のがいしの個数は、どう決まりますか?
電圧が高い線路ほど、がいしの個数を増やします。そのうえで、連効率、塩害、雷によるフラッシオーバなども考えて決めます。問題では、個数は条件として与えられます。
思い出してみよう
答えを見る前に、まず自分で思い出してからタップしてください。
架空送電線路を構成する4つの部品と、それぞれの役目は?
電線は電流を流し、がいしは電線を絶縁して支え、架空地線は電線を雷から守り、鉄塔はすべてを支えます。
ACSR は何でできていて、どう役割を分けていますか?
中心の鋼線と、その周りのアルミ線です。アルミ線が電気を流し、鋼線が引っ張りの強さを受け持ちます。
周波数が高くなると、表皮深さ はどうなりますか?
小さくなります。電流は電線の表面近くに集中し、表皮効果の影響が大きくなります。
多導体にすると、インダクタンス・静電容量・コロナ放電はどうなりますか?
インダクタンスは小さく、静電容量は大きくなり、コロナ放電は起きにくくなります。
連効率の式と、 に使う電圧は?
です。 は線間電圧ではなく、対地電圧 です。
ギャロッピングとスリートジャンプの対策は?
どちらも相間スペーサが有効です。スリートジャンプにはオフセットも使います。ダンパは微風振動の対策です。
まとめ
- 架空送電線路は、電線・がいし・架空地線・鉄塔でできている。電圧を高くすると、電流と損失が小さくなる
- 電線は鋼心アルミより線(ACSR)。交流は表面近くに集中する(表皮効果)
- 多導体は、インダクタンスが小さく、コロナ放電が起きにくい。荷重と風圧は大きくなる
- がいし連は電線側の分担が最大。連効率は で、 は対地電圧
- 架空地線は雷を受け止める。遮へい角は小さいほどよく、逆フラッシオーバは塔脚の接地抵抗を下げて防ぐ
- コロナ放電は、電線が細い・雨や霧・表面が荒れているときに起きやすい。対策は太い電線と多導体
- 電線の振動は、微風振動がダンパ、ギャロッピングとスリートジャンプが相間スペーサ。ねん架で線路定数をそろえる
| 求めるもの | 式 |
|---|---|
| 表皮深さ | |
| 2導体の等価半径 | |
| 多導体のインダクタンス | |
| 連効率 |
次は、送電線の中性点の処理を扱う中性点接地方式の種類と比較です。送電線の電圧降下と損失を計算したいときは、三相3線式の電圧降下の求め方も合わせて読んでください。








