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理論電子計測 / センサによる計測13分で読めます

センサの種類と原理|熱電対・測温抵抗体・ひずみゲージ・ホール素子を図解

電験三種の理論で扱うセンサの種類と原理を、図解で整理します。熱電対の起電力、測温抵抗体とサーミスタの式、ひずみゲージのブリッジ出力、光・磁界・力のセンサまで、例題で手を動かして確かめられます。

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白い絶縁管から出た銀色と銅色の2本の線が、先端の小さな球でつながっている写真
この記事の目次
  1. センサとは
  2. センサの種類は、測る量で分ける
  3. 温度のセンサ
  4. 熱電対の原理(ゼーベック効果)
  5. 測温抵抗体
  6. サーミスタ
  7. ひずみゲージとブリッジ
  8. 光のセンサ
  9. ホール素子と圧電素子
  10. ホール素子
  11. 圧電素子
  12. 圧力のセンサ
  13. よくある質問
  14. 熱電対と測温抵抗体は、どう使い分ける?
  15. 熱電対の基準接点は、なぜ必要?
  16. ひずみゲージの出力を、ブリッジで測るのはなぜ?
  17. ホール素子と圧電素子の違いは?
  18. まとめ
図解でわかる 電験三種 理論 1 直列回路 の表紙理論を図解で読む図解でわかる 電験三種 理論 1
直列回路
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温度、ひずみ、光、磁界。測りたい量はさまざまですが、計器や回路が直接扱えるのは、電圧・電流・抵抗といった電気の量です。そこで、測りたい量を電気の量に変える部品が必要になります。これがセンサです。

この記事では、センサの役割と、測る量ごとの種類を整理したうえで、温度のセンサ(熱電対・測温抵抗体・サーミスタ)、ひずみゲージとブリッジ、光のセンサ、ホール素子と圧電素子を順に確認します。例題では、白金の抵抗、サーミスタの抵抗、ひずみゲージのブリッジ出力を、手を動かして求めます。

センサの全体像
  • センサとは
    • 測りたい量を、電圧・抵抗・電流などの電気の量に変える部品
    • 出力は小さいので、増幅して計器や A-D変換器へ渡す
  • 温度のセンサ
    • 熱電対は、温度差に比例する起電力(ゼーベック効果)
    • 測温抵抗体は R=R0(1+αt)R = R_0(1 + \alpha t)、サーミスタは温度で大きく変わる
  • ひずみゲージ
    • ΔR/R=Kε\Delta R/R = K\varepsilon、ブリッジで電圧に変える
  • 光・磁界・力のセンサ
    • フォトダイオードは、光の強さに比例した電流
    • ホール素子は磁束密度に比例した電圧、圧電素子は力に応じた電荷

センサとは

センサは、温度・ひずみ・光・磁界・力などの量を、電圧・電流・抵抗・電荷といった電気の量に変える部品です。電気の量になれば、そのあとは、増幅やブリッジ、A-D変換といった電気回路の道具で扱えます。

測りたい量 センサ 電気の量 温度 熱電対 電圧 温度 測温抵抗体 抵抗 ひずみ ひずみゲージ 抵抗 光 フォトダイオード 電流 磁界 ホール素子 電圧 力 圧電素子 電荷 増幅して、計器や A-D変換器で読む
図1 センサの役割。測りたい量を、電圧・抵抗・電流・電荷のどれかに変える

出力が電圧のセンサは、オペアンプで増幅して使います。抵抗が変わるセンサは、ブリッジ回路などで電圧に直します。電圧になれば、A-D変換器で数に直して、ディジタル計器に表示できます。

センサの種類は、測る量で分ける

センサの種類は、測りたい量と、利用する現象で整理できます。

測る量現象センサ
温度ゼーベック効果熱電対
温度抵抗の温度変化測温抵抗体
ひずみ抵抗の変化ひずみゲージ
光光起電力効果フォトダイオード
光光導電効果CdS セル
磁界ホール効果ホール素子
力圧電効果圧電素子

小さな部品が多く、実際には、基板に載せて回路につなぎます。

緑の基板に、黒い樹脂のドーム形の部品と、橙色の円板形の部品が、それぞれ2本の足ではんだ付けされている写真
  1. 黒いドーム形 2本の足で基板につながる
  2. 橙の円板形 こちらも足は2本
  3. はんだ 足を基板に固定する
  4. 基板 部品どうしをつなぐ配線がある
図2 基板に取り付けた小さな電子部品の例。センサも、基板に載せて回路につなぐ(写真はイメージ)

温度のセンサ

温度のセンサは、電気的な性質が温度で変わることを使います。熱電対は電圧が、測温抵抗体とサーミスタは抵抗が、温度で変わります。

熱電対の原理(ゼーベック効果)

2種類の異なる金属の線を両端で接合して、1つの回路をつくります。2つの接合部に温度の差をつけると、起電力が生じて、電流が流れます。この現象をゼーベック効果、この組合せを熱電対といいます。

起電力 ee は、2つの接合部の温度差に、ほぼ比例します。

e≒k (T1−T0)e \fallingdotseq k\,(T_1 - T_0)

T1T_1 は測りたい場所に置く接合部(測温接点)の温度、T0T_0 は基準接点の温度、kk は金属の組合せで決まる定数です。

V 金属 A 金属 B 基準接点 温度 T0 測温接点 温度 T1 e ≒ k (T1 − T0) 温度差に比例する起電力
図3 熱電対の原理。2種類の金属の2つの接合部に温度差があると、起電力が生じる

測温接点の温度 T1T_1 を知るには、基準接点の温度 T0T_0 が分かっていなければなりません。そこで、基準接点を氷水に入れて 0℃ にするか、基準接点の温度を別のセンサで測って補償します。なお、ゼーベック効果と逆に、電流を流すと接合部で熱が出入りする現象を、ペルチェ効果といいます。

出力は小さく、K 形(クロメルとアルメルの組合せ)で、基準接点を 0℃ にして 100℃ を測ったとき、約 4.1 mV です。1℃ あたり約 40 μV で、増幅して使います。電源がいらず、先端を小さくできて、1000℃ を超える高温まで測れる点が、熱電対の長所です。

測温抵抗体

金属は、温度が上がると抵抗が増えます。この性質を使う温度センサが測温抵抗体で、白金の線が使われます。白金の抵抗は、温度にほぼ直線的に比例して増えるので、次の式で表せます。

R=R0 (1+αt)R = R_0\,(1 + \alpha t)

R0R_0 は 0℃ のときの抵抗、α\alpha は抵抗温度係数、tt は温度 [℃] です。代表的な Pt100 は、0℃ で 100 Ω、α\alpha は約 0.00385 /℃ なので、100℃ では約 138.5 Ω になります。

工場では、熱電対も測温抵抗体も、金属の保護管に入れて、配管や炉に差し込んで使います。

保温材で巻かれた銀色の配管の上に、棒状の金属のセンサが立ち、黒いケーブルが伸びている工場内の写真
  1. 棒状のセンサ 金属の管の中に入る
  2. ケーブル 出力を計器へ送る
  3. 保温材 配管を覆う
  4. ケーブル棚 配線を支える
図4 配管に取り付けた棒状のセンサの例。温度センサは、金属の保護管に入れて、配管や炉に差し込んで使う(写真はイメージ)

測定する場所と計器が離れていると、リード線の抵抗が誤差になります。3線式の配線にすると、リード線の抵抗が、ブリッジ回路の隣り合う2辺に入って、影響が打ち消し合います。

サーミスタ

サーミスタは、金属酸化物などの半導体でできた、温度で抵抗が大きく変わる部品です。温度が上がると抵抗が減るものを、NTC サーミスタといいます。感度が大きく、小さくできますが、直線的には変わらず、使える温度の範囲は狭めです。逆に、ある温度を超えると抵抗が急に増えるものを PTC サーミスタといい、過電流からの保護などに使われます。

NTC サーミスタの抵抗は、次の式で表せます。

R=R0exp⁡{B(1T−1T0)}R = R_0\exp\left\{B\left(\frac{1}{T} - \frac{1}{T_0}\right)\right\}

R0R_0 は基準の温度 T0T_0 のときの抵抗、BB は B 定数 [K] です。TT と T0T_0 は、絶対温度 [K] で入れます。℃ の値に 273 を足して、K に直します。B 定数は、3000〜4000 K ほどのものが一般的です。この式は、狭い温度の範囲で使います。

図5で、白金の直線的な変化と、サーミスタの大きな変化を比べます。

白金(Pt100)の抵抗 [Ω] 100 140 180 0 50 100 150 200 100 Ω 138.5 Ω 177 Ω ℃ サーミスタ(NTC)の抵抗 [kΩ] 0 10 20 30 0 25 50 75 100 34.1 kΩ 10 kΩ 3.54 kΩ 0.67 kΩ ℃
図5 抵抗と温度の関係。白金はほぼ直線で、サーミスタは温度が上がると大きく下がる

温度のセンサを、表にまとめます。

センサ出力特徴
熱電対電圧高温に強く、電源不要
測温抵抗体抵抗安定していて、精度がよい
サーミスタ抵抗感度が大きく、範囲は狭い
解答と解説を見る

(1) 式に当てはめます。

R=100 (1+0.00385×150)=100×1.5775=157.75 Ω\begin{aligned} R &= 100\,(1 + 0.00385 \times 150) \\ &= 100 \times 1.5775 \\ &= 157.75\,\Omega \end{aligned}

(2) 式を tt について解きます。

130.8=100 (1+0.00385 t)1.308=1+0.00385 tt=0.3080.00385=80 ∘C\begin{aligned} 130.8 &= 100\,(1 + 0.00385\,t) \\ 1.308 &= 1 + 0.00385\,t \\ t &= \frac{0.308}{0.00385} \\ &= 80\,{}^{\circ}\mathrm{C} \end{aligned}
解答と解説を見る

温度を、絶対温度に直します。

T=50+273=323 KT0=25+273=298 K\begin{aligned} T &= 50 + 273 = 323\,\mathrm{K} \\ T_0 &= 25 + 273 = 298\,\mathrm{K} \end{aligned}

指数の中を計算します。

B(1T−1T0)=4000×(1323−1298)≒−1.04\begin{aligned} &B\left(\frac{1}{T} - \frac{1}{T_0}\right) \\ &= 4000 \times \left(\frac{1}{323} - \frac{1}{298}\right) \\ &\fallingdotseq -1.04 \end{aligned}

抵抗を求めます。

R=10×e−1.04≒10×0.353≒3.5 kΩ\begin{aligned} R &= 10 \times e^{-1.04} \\ &\fallingdotseq 10 \times 0.353 \\ &\fallingdotseq 3.5\,\mathrm{k\Omega} \end{aligned}

温度が上がったので、抵抗は 10 kΩ から、約 3.5 kΩ に下がりました。

ひずみゲージとブリッジ

金属の線を引っ張ると、細く長くなって、抵抗が増えます。縮めると、太く短くなって、抵抗が減ります。ひずみゲージは、この性質を使います。細い金属の箔を折り返した形で、絶縁フィルムの上に付けてあります。

引っ張る前 L 線は太く短く、抵抗は小さい 引っ張った後 力 力 L + ΔL 線は細く長く、抵抗は大きい
図6 ひずみゲージのしくみ。引っ張ると線が細く長くなり、抵抗が増える

ひずみゲージは、測りたい物体に貼って使います。物体が伸び縮みすると、ゲージも同じだけ伸び縮みして、抵抗が変わります。

金属の板に貼った黄色いフィルムの上に、折り返した細い金属の箔が見え、右に2本のリード線がはんだ付けされている写真
  1. 折り返した箔 抵抗が変わる部分
  2. リード線 はんだで端子につなぐ
  3. 黄色いフィルム 箔を支える下地
  4. 金属板 ひずみを受ける物体
図7 金属の板に貼ったひずみゲージの例。板が伸び縮みすると、金属箔の抵抗が変わる(写真はイメージ)

物体の長さの変化の割合を、ひずみ ε\varepsilon といいます。

ε=ΔLL\varepsilon = \frac{\Delta L}{L}

ひずみは、長さの比なので、単位がありません。値が小さいので、10−610^{-6} を単位にして、「800 μ」のように書くこともあります。1000 μ は 0.001、つまり 0.1% のひずみです。

ゲージの抵抗の変化率は、ひずみに比例します。その比例定数を、ゲージ率 KK といいます。

ΔRR=Kε\frac{\Delta R}{R} = K\varepsilon

金属箔のゲージ率は、ほぼ 2 です。半導体のゲージは、ゲージ率が大きく、感度が高いのですが、温度の影響も受けやすくなります。120 Ω のゲージで、ひずみが 1000 μ のとき、変化率は 2.0×0.001=0.0022.0 \times 0.001 = 0.002 で、ΔR\Delta R は 0.24 Ω です。変化は、わずか 0.2% です。

この小さな変化は、ブリッジ回路で電圧に直して読みます。ゲージを1辺に入れ、ほかの3辺を同じ抵抗 RR にします。ひずみがないときは平衡して、出力は 0 です。ひずみがあると平衡がくずれて、出力電圧が現れます。

電源 V V 出力 Vout R ゲージ R + ΔR R R a b
図8 ひずみゲージ1枚のブリッジ。ひずみがないときは平衡して、出力は 0

x=ΔR/Rx = \Delta R/R とおくと、図8の出力電圧は、次の式になります。

Vout=V x4+2xV_{\mathrm{out}} = V\,\frac{x}{4 + 2x}

xx は 0.002 ほどと小さいので、分母の 2x2x を無視できます。

Vout≒V4⋅ΔRR=VKε4\begin{aligned} V_{\mathrm{out}} &\fallingdotseq \frac{V}{4}\cdot\frac{\Delta R}{R} \\ &= \frac{V K \varepsilon}{4} \end{aligned}

出力は、ひずみに比例します。ゲージを2枚や4枚使うと、出力が大きくなり、温度による抵抗の変化も、隣り合う辺で打ち消せます。電子はかりのロードセルも、ゲージを貼った金属の部品で、荷重によるひずみを電圧にして、重さを読み取ります。

解答と解説を見る

(1) 変化率を求めます。

ΔRR=Kε=2.0×800×10−6=1.6×10−3\begin{aligned} \frac{\Delta R}{R} &= K\varepsilon \\ &= 2.0 \times 800 \times 10^{-6} \\ &= 1.6 \times 10^{-3} \end{aligned}

抵抗の変化は、次のとおりです。

ΔR=120×1.6×10−3=0.192 Ω\begin{aligned} \Delta R &= 120 \times 1.6 \times 10^{-3} \\ &= 0.192\,\Omega \end{aligned}

(2) 近似式に入れます。

Vout≒VKε4=3×1.6×10−34=1.2×10−3 V\begin{aligned} V_{\mathrm{out}} &\fallingdotseq \frac{V K \varepsilon}{4} \\ &= \frac{3 \times 1.6 \times 10^{-3}}{4} \\ &= 1.2 \times 10^{-3}\,\mathrm{V} \end{aligned}

答えは 1.2 mV です。厳密な式では 1.199 mV で、差は 0.1% ほどです。

光のセンサ

光のセンサは、光の強さを、電流や抵抗に変えます。

青い夕空を背景に、街路灯の上に小さな透明のドームがのり、下の灯具が点灯している写真
  1. 透明のドーム 光を受ける部分
  2. 灯具 暗くなると点灯する
  3. 支柱 その上に灯具を載せる
図9 街路灯に付いた光センサの例。周りの明るさで、点灯と消灯を切り替える(写真はイメージ)

光のセンサには、次の3つがあります。

  • フォトダイオード:pn 接合に光が当たると、光の強さにほぼ比例した電流が流れます(光起電力効果)。応答が速く、光の強さの測定に向きます。pn 接合のしくみは、ダイオードで確かめられます。
  • フォトトランジスタ:光で生じた電流を、トランジスタで増幅して取り出します。出力は大きくなりますが、フォトダイオードより、応答は遅めです。
  • CdS セル:光が当たると、抵抗が減ります(光導電効果)。安価で、明るさの検知などに使われますが、応答は遅めです。
センサ出力特徴
フォトダイオード電流応答が速い
フォトトランジスタ電流感度が大きい
CdS セル抵抗光で抵抗が減る

ホール素子と圧電素子

ホール素子

半導体の板に電流 II を流して、板の面に垂直に、磁束密度 BB の磁界を加えます。すると、電流と磁界の両方に垂直な向きに、起電力が生じます。これをホール効果、生じる電圧をホール電圧といいます。電流を担う電荷が、磁界の中でローレンツ力を受けて、板の片側に寄るために起きます。ホール電圧の式と、n形・p形での向きの違いは、電子の運動とローレンツ力で確かめられます。

電流 I ホール電圧 VH 出力端子 磁束密度 B は、紙面の手前から奥へ向かう 電流 I が一定なら、VH は B に比例する
図10 ホール素子。電流と磁界に垂直な向きに、ホール電圧が生じる

電流 II が一定なら、ホール電圧は磁束密度 BB に比例します。そのため、ホール素子は、磁束密度の測定に使えます。導体のまわりの磁束をホール素子で測れば、導体に触れずに、電流を測れます。変化しない磁束にも出力が出るので、直流の電流も測れます。

圧電素子

水晶やセラミックスなどの結晶に力を加えて、ひずませると、表面に電荷が現れます。これを圧電効果といい、この性質をもつ部品が圧電素子です。逆に、電圧を加えると、結晶がひずみます。

力に応じた電荷が出るので、力・圧力・加速度のセンサに使われます。ただし、一定の力が続くと、電荷が回路に逃げて、出力が消えます。圧電素子は、振動や衝撃のように、変化する力の測定に向きます。

圧力のセンサ

圧力は、受けた圧力でたわむ薄い膜(ダイヤフラム)に、ひずみゲージを貼って測る形があります。膜のひずみを、ゲージの抵抗の変化として取り出します。位置や速度のセンサは、この記事では扱いません。

センサ測る量出力
ホール素子磁束密度電圧
圧電素子力電荷
圧力センサ圧力抵抗の変化
解答と解説を見る

誤りは (エ) です。フォトダイオードは、光が強いほど、流れる電流が大きくなります。電流は、光の強さにほぼ比例します。

ほかは、正しい説明です。

  • (ア):ゼーベック効果による起電力です。
  • (イ):金属は、温度が上がると抵抗が増えます。
  • (ウ):K=(ΔR/R)/εK = (\Delta R/R)/\varepsilon です。
  • (オ):電流が一定なら、ホール電圧は磁束密度に比例します。

よくある質問

熱電対と測温抵抗体は、どう使い分ける?

熱電対は、高温まで測れ、電源がいらず、先端を小さくできます。出力が小さいので、増幅や、基準接点の補償が要ります。測温抵抗体は、数百℃までの範囲で、安定していて精度がよく、電流を流して抵抗を読みます。高温や小さな場所には熱電対、精度が必要な常温から数百℃には測温抵抗体、と考えると整理できます。

熱電対の基準接点は、なぜ必要?

起電力は、2つの接合部の温度差で決まるからです。測温接点の温度を知るには、もう一方の基準接点の温度が分かっていなければなりません。氷水で 0℃ にするか、基準接点の温度を別のセンサで測って、起電力を補償します。

ひずみゲージの出力を、ブリッジで測るのはなぜ?

抵抗の変化が、0.1〜0.2% ほどと小さいからです。ブリッジなら、ひずみがないときの出力を 0 にして、変化の分だけを取り出せます。その小さな電圧を、増幅して読みます。

ホール素子と圧電素子の違いは?

ホール素子は、電流を流しておき、磁束密度に比例した電圧を取り出します。変化しない磁界でも出力が出ます。圧電素子は、力に応じた電荷を出します。電源はいりませんが、変化しない力の測定には向きません。

思い出してみよう

答えを見る前に、まず自分で思い出してからタップしてください。

センサの役割は、何ですか。

測りたい量を、電圧・電流・抵抗などの電気の量に変えます。

熱電対の原理と、起電力の決まり方は?

ゼーベック効果です。起電力は、2つの接合部の温度差にほぼ比例し、基準接点の温度が必要です。

白金の測温抵抗体の式は?

R=R0(1+αt)R = R_0(1 + \alpha t) です。Pt100 は、0℃ で 100 Ω です。

NTC サーミスタの特徴と、式は?

温度が上がると、抵抗が減ります。R=R0exp⁡{B(1/T−1/T0)}R = R_0\exp\{B(1/T - 1/T_0)\} で、TT は K で入れます。

ひずみゲージのゲージ率と、ブリッジ1枚の出力は?

ΔR/R=Kε\Delta R/R = K\varepsilon です。出力は VKε/4V K\varepsilon/4 で近似できます。

ホール素子と圧電素子の出力は?

ホール素子は、磁束密度に比例した電圧です。圧電素子は、力に応じた電荷です。

まとめ

  • センサは、測りたい量を、電圧・電流・抵抗などの電気の量に変える部品。出力は小さいので、増幅して使う
  • 熱電対は、ゼーベック効果による起電力が、温度差にほぼ比例する。基準接点の温度が要る。高温に向き、電源は不要
  • 測温抵抗体は R=R0(1+αt)R = R_0(1 + \alpha t)。NTC サーミスタは、温度が上がると抵抗が大きく減り、R=R0exp⁡{B(1/T−1/T0)}R = R_0\exp\{B(1/T - 1/T_0)\} で表す。TT は絶対温度
  • ひずみゲージは ΔR/R=Kε\Delta R/R = K\varepsilon。ブリッジで電圧に変え、1枚なら出力は VKε/4V K\varepsilon/4 で近似できる
  • 光はフォトダイオード(光に比例した電流)、磁界はホール素子(磁束密度に比例した電圧)、力は圧電素子(変化する力に応じた電荷)

センサの出力は、増幅したあと、A-D変換器で数に直して表示します。分解能と量子化誤差の計算は、A-D変換の分解能と量子化誤差で、抵抗の小さな変化を電圧にするしくみは、ブリッジ回路で確かめられます。

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デンケンラボ編集部

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