揚水発電とは で、水力発電の設備と式をひと通り見終えました。この記事からは、それを試験の計算問題で使えるようにする演習です。水力の計算問題は出題の「型」がほぼ決まっていて、型ごとに「どの式に何を入れるか」の手順を覚えておけば、数値が変わっても同じ流れで解けます。①では、出力と電力量、降水量からの流量、ベルヌーイの式、比速度、ガバナフリーの 8 つの型を、手順と例題で解きます。
水力の計算問題 型別演習①の全体像
- 水力の計算問題の「型」とは
- 8 つの型を 4 つの束に分け、各型を「出題の形 → 手順 → 例題 → ひっかけ」で見る
- 出力と年間電力量の型
- 理論式・単位の穴埋め/総落差から年間電力量(設備利用率)
- 降水量から流量・包蔵水力の型
- 年平均流量 Q=APc/(365×86400) と、TW・h への換算
- ベルヌーイと圧力計から出力の型
- 連続の式 → ベルヌーイの式の順/圧力計の読みを全水頭に直す
- 比速度とガバナフリーの型
- 比速度から極数を選び、再計算/調定率の違う 2 台の分担
水力の計算問題の「型」とは
水力発電の計算問題は、電力科目の問 15(B 問題)を中心に、問 1・問 2 にも出ます。問題文の題材は毎回変わりますが、使う式と解く順番は何度も同じ形で出ます。この「同じ形」が型です。型を知っていると、問題文を読んだ時点で「これは年間電力量の型だ」と見当がつき、最初の一手に迷いません。
この記事では、最近の試験に出た型を 8 つに分けます。図1は、8 つの型を 4 つの束にまとめた地図です。
図1 水力の計算問題の 8 つの型と 4 つの束
表は、各型で最初に決めることと、出た年度の例です。年度は、電気技術者試験センターが公表した過去問で確認できたものだけを書きます。
| 型 | 最初の一手 | 令和の試験での出題 |
|---|
| 型1 理論式・単位 | 式の各項の単位を並べて展開する | 令和 5 年度下期 問 1、令和 7 年度上期 問 1 |
| 型2 総落差から年間電力量 | H=Hg−hl で有効落差を作る | 令和 5 年度下期 問 15、令和 2 年度 問 15 |
| 型3 降水量から年平均流量 | 面積を m²、降水量を m に直す | 令和 2 年度 問 15 |
| 型4 包蔵水力 | 年間の水の体積 V を作る | 令和 8 年度上期 問 2 |
| 型5 ベルヌーイと連続の式 | 先に連続の式で流速を出す | 令和 3 年度 問 2、令和 7 年度下期 問 2 |
| 型6 圧力計から出力 | 圧力を水頭 p/ρg に直す | 過去問に出ている |
| 型7 比速度から極数選択 | N=NsH5/4/P で回転速度を出す | 令和 6 年度上期 問 15 |
| 型8 ガバナフリーの分担 | Δf/f を % で出す | 令和 5 年度下期 問 2 |
どの型でも共通する心得は 3 つです。1 つめは、式に入れる前に単位をそろえること(km² → m²、mm → m、kPa → Pa)。2 つめは、出力は kW か W かを最後に確かめること。3 つめは、途中の値を丸めすぎないこと(選択肢は 2〜3 桁の違いで並びます)。
出力と年間電力量の型(理論式・単位/総落差から年間電力量)
型1 理論式・単位の穴埋め
出題の形: 水力発電の出力の式を空欄にして、総落差・損失水頭・有効落差の語と、水車出力・発電機出力の式(W か kW か)を選ばせます。出力の式を単位ごと展開させる問題も出ます。
1発電機2天井クレーン3発電機室の床- 発電機 水車の軸に直結。ここから出る電力が発電機出力
- 天井クレーン 重い機器を吊って点検や据付に使う
- 発電機室の床 水車はこの床の下にあり、軸が上へ伸びる
図2 発電機室。水車の軸に直結した発電機が出す電力が、発電機出力になる(写真はイメージ)
解く手順: 式 P=9.8QHη は、ρgQH の単位を展開して得られます。水の密度 ρ=1000 [kg/m3]、g=9.8 [m/s2] を使うと、
ρgQH [kg/m3⋅m/s2⋅m3/s⋅m]=ρgQH [N⋅m/s]=ρgQH [J/s]=ρgQH [W]
となり、1000×9.8=9800 なので、W を kW に直すと 9.8QH [kW] です。水車出力は効率 ηw を 1 つ、発電機出力は ηwηg を掛けます。詳しい導き方は 水力発電の出力の求め方 にあります。
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理論水力は効率を掛けない値です。
P0=9.8×12×85=9996 [kW]水車出力は水車効率を、発電機出力はさらに発電機効率を掛けます。
PwPg=9996×0.90≈8996 [kW]=8996×0.96≈8637 [kW]答えは、理論水力が約 10.0 [MW]、水車出力が約 9.0 [MW]、発電機出力が約 8.6 [MW] です。
ひっかけ: 選択肢が「9.8QHη×103 [W]」のように W と kW を混ぜて並べます。9.8QH [kW] は、W で書くと 9.8QH×103 [W] です。また、水車出力に発電機効率を掛けたり、発電機出力に水車効率だけを掛けたりする誤りの選択肢も出ます。
型2 総落差から年間電力量
出題の形: 総落差と損失水頭、最大使用水量、効率、設備利用率が与えられ、年間の発電電力量を求めさせます。損失水頭は、m で与えられる場合と、総落差の何 % で与えられる場合があります。
解く手順: 図3の 4 手です。
図3 総落差から年間電力量までの 4 手
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損失水頭は 240×0.03=7.2 [m] なので、有効落差は
H=240−7.2=232.8 [m]最大出力は
P=9.8×15×232.8×0.86≈29431 [kW]設備利用率 55 [%] なので、年間の発電電力量は
W=29431×8760×0.55≈1.418×108 [kW⋅h]≈141.8 [GW⋅h]答えは約 142 [GW⋅h] です。
ひっかけ: 計算に使うのは有効落差で、総落差ではありません。損失水頭が % のときは、総落差に対する % です。そして、年間の時間は 8760 [h](365 日 × 24 時間)で、設備利用率を掛けるのを忘れないこと。単位は kW・h から GW・h へ、106 で割って直します。出力、電力量、設備利用率の関係は 水力発電の出力の求め方 の「発電電力量と設備利用率の求め方」にあります。
降水量から流量・包蔵水力の型
型3 降水量から年平均流量
出題の形: 流域面積、年降水量、流出係数から年平均流量を求め、その流量を使って出力と年間電力量まで進みます。令和 2 年度に出た貯水池式の問題が、この型です。
1流域の山林2水位計の小屋3量水標4川の流れ- 流域の山林 降った雨が集まり、川へ流れ出す
- 水位計の小屋 水位を記録し、流量に換算する
- 量水標 川の水位を目盛りで読む
- 川の流れ 流域の降水量のうち、流出係数の割合が流れ出る
図4 山あいの川の流量観測所。降った雨が川に集まり、ここを通る(写真はイメージ)
解く手順: 川に流れ出る水は、降った雨のうち流出係数 c の割合です。年間の水の体積を、1 年の秒数で割ると平均の流量になります。
Q=365×86400A×Pr×c [m3/s]
A は流域面積 [m2]、Pr は年降水量 [m] です。図5の順に進めます。詳しい意味は 流況曲線とは の「川の流量はどこから来るか」にあります。
図5 降水量から年平均流量、出力へ進む 4 手
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面積は 800 [km2]=8.0×108 [m2]、降水量は 2200 [mm]=2.2 [m] です。
Q=365×864008.0×108×2.2×0.65≈36.3 [m3/s]この流量で発電するときの出力は
P=9.8×36.3×120×0.85≈36300 [kW]年間電力量は
W=36300×8760×0.60≈1.91×108 [kW⋅h]≈191 [GW⋅h]答えは、年平均流量が約 36 [m3/s]、年間電力量が約 191 [GW⋅h] です。
ひっかけ: 1 [km2]=106 [m2]、1 [mm]=10−3 [m] の換算で桁を落としやすい型です。365×86400=31536000 [s] も覚えておくと、割り算が速くなります。
型4 包蔵水力(TW・h への換算)
出題の形: 流域面積、平均標高、年降水量(と流出係数)から、降った雨が持つ位置エネルギーの総量(理論包蔵水力)を TW・h で求めさせます。令和 8 年度上期に出た型です。
解く手順: 年間の水の体積 V=APrc [m3] に、位置エネルギー E=ρgVH を使い、最後に 1 [TW⋅h]=3.6×1015 [J] で割ります。出力の式と違い、効率も 8760 も出てきません。水が標高 H から海面まで落ちる間の位置エネルギーを、まとめて数える計算だからです。
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年間に川へ出る水の体積は
V=3.2×109×1.8×0.6=3.456×109 [m3]位置エネルギーは
E=1000×9.8×3.456×109×600≈2.03×1016 [J]TW・h に直すと
3.6×10152.03×1016≈5.6 [TW⋅h]答えは約 5.6 [TW⋅h] です。
ひっかけ: 換算を 3.6×106 [J](kW・h の値)と取り違えると、桁が 9 つずれます。1 [kW⋅h]=3.6×106 [J]、1 [TW⋅h]=109 [kW⋅h] から 3.6×1015 [J] と組み立てると間違えません。
ベルヌーイと圧力計から出力の型
型5 ベルヌーイの式と連続の式
出題の形: 内径と高さが違う水圧管の 2 つの断面で、片方の流速と圧力が与えられ、もう片方の流速と圧力を求めさせます。令和 3 年度に出た型です。水圧管の水が持つ単位体積あたりの運動エネルギー 21ρv2 [J/m3] を選ばせる問いも、令和 7 年度下期に出ています。
解く手順: 先に連続の式で流速を出し、そのあとベルヌーイの式で圧力を出します。順番が逆だと、流速が分からず式が閉じません。
図6 高さと内径が違う 2 つの断面。流速は内径で、圧力は高さと流速で決まる
連続の式は、流量が変わらないことから vAdA2=vBdB2 です。ベルヌーイの式は、単位体積あたりのエネルギーで書くと
pA+ρgzA+21ρvA2=pB+ρgzB+21ρvB2
です。式の意味は 落差と流量とは で見ました。
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連続の式から、流速は内径の 2 乗に反比例して増えます。
vB=2.5×(2.02.4)2=3.6 [m/s]ベルヌーイの式から、B が 25 [m] 低いぶん圧力が増え、流速が増えたぶん圧力が減ります。
pB=40+10001000×9.8×25+21×10001000×(2.52−3.62)pB=40+245−3.36≈282 [kPa]答えは、流速 3.6 [m/s]、圧力 約 282 [kPa] です。
ひっかけ: 単位を Pa か kPa のどちらかにそろえます(上の例は kPa に直して足しました)。高低差の項は、低い側の圧力を増やします。流速の項は、流速が増えた側の圧力を減らします。符号を迷ったら、「低い所ほど圧力が高い」「速い所ほど圧力が低い」と確かめてください。
型6 圧力計から出力
出題の形: 水圧管に付けた圧力計の読みと、管の内径、流速から、流量と水車出力を求めさせます。過去問に出ている型で、圧力計の読みから全水頭を作り、出力の式 P=9.8QHη へつなぐ連結が問われます。
1圧力計2水圧管3入口弁- 圧力計 管の中の圧力を示す。kPa か MPa かを読み取る
- 水圧管 内径から断面積 A を求め、流量 Q = Av を出す
- 入口弁 水車の手前にある弁。この先が水車
図7 水圧管に付いた圧力計。読みの単位に注意して、水頭に直す(写真はイメージ)
解く手順: 圧力計の位置が水車の入口と同じ高さなら、位置水頭は 0 です。全水頭は、圧力水頭と速度水頭の和です。図8の順に進めます。
図8 圧力計の読みから水車出力までの 5 手
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断面積は A=π×1.02/4≈0.785 [m2] なので、流量は
Q=Av=0.785×4.0≈3.14 [m3/s]全水頭は、圧力水頭と速度水頭の和です。
H=1000×9.82400×103+2×9.84.02≈244.9+0.8=245.7 [m]水車出力は
P=9.8×3.14×245.7×0.88≈6650 [kW]答えは、流量 約 3.14 [m3/s]、水車出力 約 6650 [kW] です。
ひっかけ: [kPa] を 103 倍して [Pa] に直してから ρg=9800 で割ります(直さないと 1000 倍ずれます)。速度水頭は小さい値ですが、選択肢が近いときは入れ忘れで外れます。効率は水車効率だけを掛けます。発電機出力まで聞かれたら、発電機効率も掛けます。
比速度とガバナフリーの型
型7 比速度から極数を選ぶ
出題の形: 有効落差、水車出力、比速度から回転速度を出し、水車の種類を判定し、同期速度に合う極数を選んで、その回転速度での比速度を求め直します。令和 6 年度上期に出た型です。
解く手順: 図9の 5 手です。比速度の式 Ns=NP/H5/4 を N について解く点と、極数は偶数で選ぶ点が要です。比速度の範囲の目安は 水車の種類と選び方、N=120f/p は 水車発電機とは にあります。
図9 比速度から極数選択までの 5 手
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比速度 130 はフランシス水車の範囲(60〜300 ほど)です。回転速度の目安は
N=PNsH5/4=173.2130×525≈394 [min−1]同期速度 N=120×60/p から、極数は p=7200/394≈18.3 です。偶数の 18 極を選ぶと、同期速度は 7200/18=400 [min−1] です。
この回転速度での比速度は
Ns=525400×173.2≈132 [m⋅kW]答えは、18 極、比速度 約 132 [m⋅kW] です(設計値 130 に近い値です)。
ひっかけ: 極数は偶数で、近い値を選びます(16 極なら 450 [min−1] と離れます)。50 Hz か 60 Hz かで同期速度が変わるので、周波数を読み落とさないこと。選んだ回転速度で再計算した比速度は、設計値より少しずれます。
型8 ガバナフリーの 2 台分担
出題の形: 調定率の違う 2 台が並列運転しているとき、周波数が下がったら、各機の出力がどれだけ増えるかを求めさせます。令和 5 年度下期に出た型です。逆に、負荷の増加から周波数の低下を先に出す、2 段の型もあります。
解く手順: 調定率の式 R=ΔP/PnΔf/f を、ΔP について解きます。
ΔP=RΔf/f×Pn
周波数の低下を 割合(%) に直すことと、Pn にはその機の定格出力を使うことが肝心です。調定率の式の意味は 調速機と水撃作用とは の「速度調定率の求め方」にあります。
1制御盤2油圧計3電動機4奥の発電機設備- 制御盤 回転速度を検出して、水の量を加減する指令を出す
- 油圧計 ガイドベーンを動かす油の圧力を確かめる
- 電動機 油圧ポンプを回して、油に圧力をかける
- 奥の発電機設備 回転速度が周波数を決める
図10 調速機の盤と油圧装置。周波数の変化に応じて出力を自動で加減する(写真はイメージ)
図11 周波数が 0.4 % 下がったときの、調定率の違う 2 台の出力の増加
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周波数の低下は 0.2 [Hz]/50 [Hz]=0.004、つまり 0.4 [%] です。
ΔP1ΔP2=40.4×600=60 [MW]=2.50.4×200=32 [MW]答えは、タービン機が +60 [MW]、水車機が +32 [MW] です。
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周波数が 1 [%] 下がるときの各機の出力増加は、600/4=150 [MW] と 200/2.5=80 [MW] で、合計 230 [MW] です。負荷の増加 60 [MW] をこの合計で割ると、周波数の低下率が出ます。
fΔfΔf=23060≈0.261 [%]=50×0.00261≈0.13 [Hz]各機の増加は
ΔP1ΔP2=0.261×150≈39.1 [MW]=0.261×80≈20.9 [MW]合計は 60 [MW] で、負荷の増加と一致します。答えは、周波数が約 0.13 [Hz] 下がり、タービン機が約 39 [MW]、水車機が約 21 [MW] 増えます。
ひっかけ: 調定率が小さい機のほうが、出力の変化が大きくなります。周波数低下は [Hz] のまま計算せず、f で割って割合にします。各機の増加が定格に達すると、それ以上は増やせないので、答えが定格を超えていないか確かめます。
よくある質問
計算問題は、何から手を付ければよいですか。
最初に「求めるもの」と「与えられた量」を書き出します。求めるものが電力量なら出力の型、回転速度や極数なら比速度の型、周波数や出力の増加なら調定率の型、というように、求めるものから型を決めます。そのうえで、単位をそろえてから式に入れます。
損失水頭が % で与えられたとき、有効落差はどう出しますか。
損失水頭は、総落差に対する割合です。総落差 Hg に %/100 を掛けて損失水頭 hl を出し、H=Hg−hl とします。揚水の問題では、揚水側は総落差に損失水頭を足す(揚程が増える)ので、向きが逆になります(揚水発電とは を参照)。
年間電力量の計算で、8760 と設備利用率はいつ使いますか。
最大出力から 1 年の発電電力量を求めるときです。設備利用率は、年間電力量を「最大出力で 1 年間運転したときの電力量」で割った値なので、W=P×8760× 設備利用率 です。設備利用率が与えられず、運転時間が書かれているときは、その時間を使います。
思い出してみよう
答えを見る前に、まず自分で思い出してからタップしてください。
理論水力 ρgQH が 9.8QH [kW] になるのはなぜか。
ρg=9800 で、W を kW に直すと 10−3 倍になるから。単位は N・m/s = J/s = W と展開できる。
損失水頭が総落差の 3 [%] と与えられたとき、有効落差は。
H=Hg−0.03Hg=0.97Hg。年間電力量は P×8760× 設備利用率。
流域面積、年降水量、流出係数から年平均流量を出す式は。
Q=APrc/(365×86400)。面積は m²、降水量は m に直しておく。
理論包蔵水力を TW・h に直すとき、割る値は。
3.6×1015 [J]。1 [kW⋅h]=3.6×106 [J] と 1 [TW⋅h]=109 [kW⋅h] から。
2 つの断面で圧力を求めるとき、連続の式とベルヌーイの式のどちらを先に使うか。
連続の式が先。流速を出してから、ベルヌーイの式で圧力を出す。
調定率が違う 2 台の出力の増加は、何で決まるか。
ΔP=(Δf/f)/R×Pn。周波数低下を割合にし、調定率が小さい機ほど大きく動く。
まとめ
- 水力の計算問題は、出題の型がほぼ決まっている。型を見分けてから、手順に沿って式に入れる
- 出力と電力量の型は、有効落差 H=Hg−hl → P=9.8QHη → W=P×8760× 設備利用率。W と kW、水車出力と発電機出力に注意
- 降水量から流量は Q=APrc/(365×86400)、包蔵水力は E=ρgVH を 3.6×1015 で割る
- ベルヌーイの型は、連続の式で流速、ベルヌーイの式で圧力の順。圧力計の型は、圧力を p/ρg で水頭に直して出力へつなぐ
- 比速度の型は N=NsH5/4/P → 極数(偶数)→ 再計算。ガバナフリーは ΔP=(Δf/f)/R×Pn
数値の動かし方に慣れたら、別の型にも進みます。調整池の容量、流況曲線の面積、揚水の計算を扱う 水力発電の計算問題 型別演習② に進みましょう。式の意味に戻りたいときは、水力発電の出力の求め方、流況曲線とは、水車の種類と選び方 を読み返してください。