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理論電気理論 / 直流回路13分で読めます

並列回路の合成抵抗と分流の公式|和分の積と直並列の解き方

電験三種の並列回路を図解で整理します。合成抵抗の逆数の和と和分の積、分流の公式、直並列の混合回路の解き方、家庭の配線との関係を、分電盤の写真と四つの例題と解答つきで順に確認できます。

2026年10月13日に更新

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並列につながった二つの抵抗と電池ボックスをブレッドボード上に並べた写真
この記事の目次
  1. 並列回路とは
  2. 並列回路の二つの性質
  3. 並列回路の合成抵抗の式を導く
  4. 並列回路の合成抵抗の求め方
  5. 和分の積と使い分け
  6. 分流の公式の使い方
  7. 分流の公式を導く
  8. 並列回路の消費電力
  9. 直並列の混合回路の解き方
  10. 混合回路を解くときのコツ
  11. 家庭の配線は並列
  12. よくある質問
  13. 並列回路の合成抵抗が、小さくなるのはなぜですか。
  14. 逆数の和と和分の積は、どう使い分けますか。
  15. 並列回路で一つの抵抗が切れると、ほかの抵抗はどうなりますか。
  16. まとめ
図解でわかる 電験三種 理論 2 並列回路 の表紙この単元を1冊で読む図解でわかる 電験三種 理論 2
並列回路
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並列回路の合成抵抗は、抵抗の逆数を足した値の逆数で求めます。抵抗が二つなら「和分の積」R=R1R2/(R1+R2)R = R_1R_2/(R_1+R_2) が近道で、合成値はどの枝の抵抗よりも小さくなります。この記事では、並列回路の性質から合成抵抗、分流の公式、直並列の混合回路、家庭の配線との関係までを、図を使って順に確認します。

並列回路の全体像
  • 並列回路とは
    • 電圧はどの枝も共通
    • 電流は枝に分かれ、合計は全電流
  • 合成抵抗の求め方
    • 逆数の和(二つなら和分の積)
    • 合成値はどの枝よりも小さくなる
  • 分流の公式
    • 電流は抵抗の逆比に分かれる
    • 分子は「相手の抵抗」
  • 直並列の混合回路
    • 内側の並列部分から順にまとめる
  • 家庭の配線は並列
    • どの機器にも同じ電圧、電流は足し算

並列回路とは

電気理論の六つの単元のうち、並列回路は直流回路の単元に含まれます。直列回路の次に学ぶ内容です。

電気理論の単元 直流回路 この記事の単元 静電気 電磁気 交流回路 三相交流 過渡現象
図1 電気理論の単元の並びと、この記事の位置(直流回路)

複数の抵抗の両端を、それぞれ同じ二つの点につないだ回路が並列回路です。電流の通り道が枝分かれします。直列回路と見比べると、違いがはっきりします。

直列 通り道は 1 本 R1 R2 + 電流は共通 電圧は分配 並列 通り道が枝分かれ + R1 R2 電圧は共通 電流は分配
図2 直列と並列の違い。直列は通り道が1本、並列は電流の通り道が枝分かれする

直列は通り道が1本で、電流が共通になり電圧が分かれました。並列は通り道が枝分かれするので、反対に電圧が共通になり電流が分かれます。直列回路については、オームの法則と直列回路の記事で扱っています。

並列回路の二つの性質

図3は、電源 EE に抵抗 R1R_1、R2R_2 を並列につないだ回路です。電流を青、電圧を緑で示しています。

+ R1 I1 E R2 I2 E E I 電圧は共通 V1 = V2 = E 電流は分流 I = I1 + I2
図3 並列回路の電流と電圧。電圧(緑)はどの枝も E で共通、電流(青)は枝ごとに分かれる

並列回路の性質は、直列回路と対になっています。

  • どの枝にも、同じ電圧が加わる(V1=V2=EV_1 = V_2 = E)
  • 全電流は、各枝の電流の和になる(I=I1+I2I = I_1 + I_2)

どの枝も、電源の同じ二つの端子の間につながっているので、電源から見た電圧は同じです。そして電流は、枝分かれ点でそれぞれの道に流れ込み、合流点でまた合わさります。枝分かれ点に入る電流の合計と出ていく電流の合計は等しく、これをキルヒホッフの電流則といいます。

身近な並列回路の代表が、電源タップです。コンセントの同じ二つの線から、すべての機器へ枝分かれしてつながっています。

電源タップに卓上ライト、充電器、扇風機などの家電がつながれている机の上の写真
  1. ライト 加わる電圧は100 V で、ほかの機器と同じ
  2. 充電器 一つ抜いても、ほかの機器は止まらない
  3. 扇風機 機器ごとに別の大きさの電流が流れる
  4. 電源タップ 機器を並列につなぐ。全電流は各機器の電流の和
図4 電源タップ。どの機器にも同じ電圧が加わる並列つなぎ(写真はイメージ)

並列回路の合成抵抗の式を導く

各枝の電圧は EE で共通なので、各枝の電流はオームの法則から I1=E/R1I_1 = E/R_1、I2=E/R2I_2 = E/R_2 です。全電流はこの和なので、

I=I1+I2=ER1+ER2=E(1R1+1R2)I = I_1 + I_2 = \frac{E}{R_1} + \frac{E}{R_2} = E\left(\frac{1}{R_1} + \frac{1}{R_2}\right)

となります。合成抵抗 RR に置き換えたときの式 I=E/RI = E/R と見比べると、1/R=1/R1+1/R21/R = 1/R_1 + 1/R_2 が得られます。次の節で、この式の使い方を確認します。

並列回路の合成抵抗の求め方

並列回路の合成抵抗は、抵抗の逆数の和の、さらに逆数です。

1R=1R1+1R2+⋯+1Rn\frac{1}{R} = \frac{1}{R_1} + \frac{1}{R_2} + \cdots + \frac{1}{R_n}

抵抗の逆数 1/R1/R はコンダクタンス GG [S](ジーメンス)と呼ばれ、電流の流れやすさを表します。並列では流れやすさが足し算になる、と読み替えると意味がつかめます。枝が増えると電流の通り道が増え、全体として流れやすくなるので、合成抵抗は小さくなります。

同じ 12 Ω の抵抗を並列に増やすと 1 個 12 Ω 2 個 6 Ω = 12 ÷ 2 3 個 4 Ω = 12 ÷ 3 4 個 3 Ω = 12 ÷ 4
図5 並列の枝を増やすと、合成抵抗は小さくなる(12 Ω の抵抗を並列にした場合)

図5のように、同じ 12 Ω12\,\Omega の抵抗を並列に増やすと、合成抵抗は 1212、66、44、3 Ω3\,\Omega と下がっていきます。

和分の積と使い分け

抵抗が二つのときは、通分して整理した次の形が便利です。

R=R1R2R1+R2R = \frac{R_1 R_2}{R_1 + R_2}

分子が積、分母が和なので「和分の積」と呼ばれます。これは 1R1+1R2=R1+R2R1R2\dfrac{1}{R_1} + \dfrac{1}{R_2} = \dfrac{R_1 + R_2}{R_1 R_2} の逆数をとっただけです。同じ値の抵抗が nn 個あるなら、R=R1/nR = R_1/n と暗算できます。

状況使う式
抵抗が二つR=R1R2R1+R2R = \dfrac{R_1 R_2}{R_1 + R_2}
同じ値が nn 個R=R1nR = \dfrac{R_1}{n}
三つ以上の一般形1R=1R1+1R2+1R3+⋯\dfrac{1}{R} = \dfrac{1}{R_1} + \dfrac{1}{R_2} + \dfrac{1}{R_3} + \cdots
解答と解説を見る

三つなので逆数の和で計算します。公倍数の 6060 で通分すると、

1R=120+130+160=360+260+160=660=110\begin{aligned} \frac{1}{R} &= \frac{1}{20} + \frac{1}{30} + \frac{1}{60} \\ &= \frac{3}{60} + \frac{2}{60} + \frac{1}{60} = \frac{6}{60} = \frac{1}{10} \end{aligned}

よって R=10 [Ω]R = 10\,\mathrm{[\Omega]} です。最小の 20 [Ω]20\,\mathrm{[\Omega]} より小さく、妥当な値です。

枝を増やすほど電流の通り道が増えるので、合成抵抗は小さくなり、電源から流れる全電流は増えます。次の写真は、電球を同じ二本の母線に並列につないだ実験装置です。

同じ二本の銅の母線に三つの電球が並列につながれ、右端に空のソケットがある実験装置の写真
  1. 電球 どの電球にも同じ電圧が加わる
  2. 空きソケット 枝を一つ増やすと全電流は増える
  3. 上の母線 電源の一方の線。各枝がここから分かれる
  4. 下の母線 電源のもう一方の線。各枝がここへ戻る
図6 電球を二本の母線に並列につなぐ。枝を増やすほど全電流は増える(写真はイメージ)

分流の公式の使い方

並列回路では、電流は抵抗の逆比に分かれます。抵抗が小さい枝ほど、多くの電流が流れます。図7は、全電流 6 [A]6\,\mathrm{[A]} が R1=6 ΩR_1 = 6\,\Omega と R2=12 ΩR_2 = 12\,\Omega の枝に分かれる様子を、帯の太さで表したものです。

I = 6 A 帯の太さ = 電流の大きさ I1 = 4 A R1 = 6 Ω I2 = 2 A R2 = 12 Ω 電流の比 4 : 2 は、抵抗の比 6 : 12 の逆
図7 分流の考え方。帯の太さが電流の大きさ。抵抗の小さい枝ほど太い電流が流れる

分流の公式を導く

二つの枝の電圧は等しく、E=R1I1=R2I2E = R_1 I_1 = R_2 I_2 です。一方で全体では E=RIE = RI、R=R1R2/(R1+R2)R = R_1R_2/(R_1+R_2) なので、

I1=ER1=RR1 I=R2R1+R2 II_1 = \frac{E}{R_1} = \frac{R}{R_1}\,I = \frac{R_2}{R_1 + R_2}\,I

となります。I2I_2 も同様で、全電流を II とすると、二つの枝の電流は次のとおりです。

I1=R2R1+R2 II2=R1R1+R2 II_1 = \frac{R_2}{R_1 + R_2}\,I \qquad I_2 = \frac{R_1}{R_1 + R_2}\,I
解答と解説を見る

和分の積より、

R=6×126+12=7218=4 [Ω]R = \frac{6 \times 12}{6 + 12} = \frac{72}{18} = 4\,\mathrm{[\Omega]}

全電流は

I=ER=244=6 [A]I = \frac{E}{R} = \frac{24}{4} = 6\,\mathrm{[A]}

各枝は電圧が 24 [V]24\,\mathrm{[V]} で共通なので、

I1=246=4 [A],I2=2412=2 [A]I_1 = \frac{24}{6} = 4\,\mathrm{[A]}, \qquad I_2 = \frac{24}{12} = 2\,\mathrm{[A]}

I1+I2=6 [A]I_1 + I_2 = 6\,\mathrm{[A]} で全電流と一致します。分流の公式で I1=126+12×6=4 [A]I_1 = \dfrac{12}{6 + 12} \times 6 = 4\,\mathrm{[A]} と求めても同じです。

並列回路の消費電力

並列回路では電圧が共通なので、消費電力は P=V2/RP = V^2/R で比べると分かりやすくなります。抵抗が小さい枝ほど、大きな電力を消費します。例題2で確かめると、

P1=2426=96 [W],P2=24212=48 [W]P_1 = \frac{24^2}{6} = 96\,\mathrm{[W]},\qquad P_2 = \frac{24^2}{12} = 48\,\mathrm{[W]}

合計は 144 [W]144\,\mathrm{[W]} で、電源が供給する電力 EI=24×6=144 [W]EI = 24 \times 6 = 144\,\mathrm{[W]} と一致します。直列では電流が共通なので抵抗が大きい方が大電力、並列では電圧が共通なので抵抗が小さい方が大電力、と対にして覚えます。

電源を並列にする例も身近にあります。同じ電圧の電池を並列につなぐと、電圧は変わらないまま、取り出せる電流(容量)が大きくなります。

同じ大きさの二つの蓄電池が、赤い線と黒い線で並列につながれている写真
  1. プラス端子 同じ向きの端子どうしをつなぐ
  2. 赤い線 プラス端子どうしを結ぶ
  3. 黒い線 マイナス端子どうしを結ぶ
  4. もう一つの電池 電圧は一つ分と同じ
図8 同じ電池を並列につなぐ。電圧はそのままで、電流の供給力が増える(写真はイメージ)

直並列の混合回路の解き方

実際の試験では、直列と並列が組み合わさった回路が出題されます。手順は共通で、内側の並列部分から順に、一つの抵抗へまとめていきます。図9に、次の例題を3段階で解く流れを示します。

① もとの回路(E = 16 V) 4 Ω 6 Ω 12 Ω ② 並列部分をまとめる 6 × 12 ÷ (6 + 12) = 4 Ω 4 Ω 4 Ω ③ 直列部分を足す 4 + 4 = 8 Ω 8 Ω
図9 直並列回路の解き方。内側の並列から順に、一つの抵抗になるまでまとめる
解答と解説を見る

まず並列部分をまとめます。

R23=6×126+12=4 [Ω]R_{23} = \frac{6 \times 12}{6 + 12} = 4\,\mathrm{[\Omega]}

全体の合成抵抗は R=4+4=8 [Ω]R = 4 + 4 = 8\,\mathrm{[\Omega]} なので、

I=168=2 [A]I = \frac{16}{8} = 2\,\mathrm{[A]}

並列部分の電圧は R23I=4×2=8 [V]R_{23} I = 4 \times 2 = 8\,\mathrm{[V]} です。分圧の公式で 44+4×16=8 [V]\dfrac{4}{4 + 4} \times 16 = 8\,\mathrm{[V]} と求めても一致します。

混合回路を解くときのコツ

  • 回路図を見て、どれとどれが並列かを先に決める。両端が同じ二点につながっていれば並列
  • まとめた後の回路図を書き直して、一段ずつ簡単にしていく
  • 最後に、まとめた順の逆にたどって各部の電圧・電流を出す(例題3なら、全電流 2 [A]2\,\mathrm{[A]} から並列部分の電圧 8 [V]8\,\mathrm{[V]}、さらに各枝の電流へ)
  • 検算は、各枝の電流の和が全電流に等しいか、各部の電圧の和が EE に等しいかを確かめる

回路の途中に抵抗を直列、その先に抵抗を並列につなぐと、直並列の混合回路になります。次の写真は、ブレッドボード上に作った例です。

ブレッドボード上で、1本の抵抗に、並列につないだ2本の抵抗が直列につながり、電池ボックスから赤い線と黒い線が来ている写真
  1. 直列の抵抗 全電流がすべて通る。並列部分の合成抵抗に足し算する
  2. 並列の2本 両端が同じ二点につながり、電圧が共通。先に1本にまとめる
  3. 電池 電源。電圧 E を回路全体に加える
  4. 戻りの線 電流が電池のマイナス側へ戻る通り道
図10 ブレッドボード上の直並列回路。まず並列の2本を1本にまとめ、直列の抵抗に足す(写真はイメージ)

家庭の配線は並列

私たちの身のまわりで、並列回路が使われている例が家庭の配線です。図11は、住宅の分電盤です。

多数の分岐ブレーカーが並ぶ日本の住宅用分電盤の写真
図11 住宅の分電盤。回路ごとのブレーカーが電源から並列に枝分かれしている(写真はイメージ)

分電盤の中には、部屋や設備ごとに分かれた多数の配線用遮断器(ブレーカー)が並んでいます。屋内の電気は、それぞれの回路が電源の同じ二本の線から枝分かれする、並列の形で配られています。この形だから、どの機器にも同じ電圧が加わり、一つの機器をオフにしても、ほかの機器は止まりません。図12は、その考え方を回路図にしたものです。

~ 100 V ドライヤー 1000 W 10 A 電子レンジ 500 W 5 A ほかの家電 … 合計 15 A どの機器にも 100 V が加わり、電流は足し算
図12 家庭の配線は並列。どの機器にも 100 V が加わり、流れる電流は足し合わせになる
解答と解説を見る

各機器の電圧は 100 [V]100\,\mathrm{[V]} で共通なので、電流は I=P/VI = P/V で求めます。

I1=1000100=10 [A]I2=500100=5 [A]\begin{aligned} I_1 &= \frac{1000}{100} = 10\,\mathrm{[A]} \\ I_2 &= \frac{500}{100} = 5\,\mathrm{[A]} \end{aligned}

並列なので、全電流は電流の和で 10+5=15 [A]10 + 5 = 15\,\mathrm{[A]} です。確認のため、抵抗で考えます。R=V2/PR = V^2/P より、ドライヤーは 10 Ω10\,\Omega、電子レンジは 20 Ω20\,\Omega です。和分の積から合成抵抗は 10×2010+20=203 Ω\dfrac{10 \times 20}{10 + 20} = \dfrac{20}{3}\,\Omega で、電流は 100÷203=15 [A]100 \div \dfrac{20}{3} = 15\,\mathrm{[A]} と一致します。

定格 20 [A]20\,\mathrm{[A]} までの余裕は 20−15=5 [A]20 - 15 = 5\,\mathrm{[A]} なので、足せる電力は 100×5=500 [W]100 \times 5 = 500\,\mathrm{[W]} です。

よくある質問

並列回路の合成抵抗が、小さくなるのはなぜですか。

並列にすると、電流の通り道が増えるからです。同じ電圧を加えたとき、通り道が増えた分だけ全電流は大きくなります。R=E/IR = E/I ですから、全電流が増えれば合成抵抗は小さくなります。どの枝よりも小さくなるのは、そのためです。

逆数の和と和分の積は、どう使い分けますか。

抵抗が二つなら、和分の積 R1R2/(R1+R2)R_1R_2/(R_1+R_2) が速くて間違えにくい方法です。三つ以上のときは逆数の和で計算するか、二つずつ順にまとめます。同じ値の抵抗が並ぶときは、R1/nR_1/n と暗算できます。どれも結果は同じなので、一番楽なものを選んでかまいません。

並列回路で一つの抵抗が切れると、ほかの抵抗はどうなりますか。

ほかの枝は影響を受けず、電圧も電流も変わりません。ただし、通り道が一つ減るので、全電流は減ります。合成抵抗は、切れる前より大きくなります。一つの枝が切れても、残りの枝が動き続ける。この性質が、家庭の配線に並列が使われる理由です。

思い出してみよう

答えを見る前に、まず自分で思い出してからタップしてください。

並列回路で、どの枝にも共通な量と、分かれる量は何ですか?

共通なのは電圧(どの枝も EE)です。分かれるのは電流で、全電流は各枝の電流の和になります。

並列の合成抵抗の式と、抵抗が二つのとき・同じ値が nn 個のときの近道は何ですか?

1R=1R1+1R2+⋯\dfrac{1}{R} = \dfrac{1}{R_1} + \dfrac{1}{R_2} + \cdots です。二つなら和分の積 R1R2R1+R2\dfrac{R_1R_2}{R_1+R_2}、同じ値なら R1/nR_1/n です。和分の積は二つのときだけ使えます。

並列の合成抵抗を出したあと、答えの大きさで何を確かめますか?

どの枝の抵抗よりも小さくなっているかを確かめます。一番小さい抵抗より大きければ、計算ミスです。

6 Ω6\,\Omega と 12 Ω12\,\Omega を並列にしたときの合成抵抗はいくらですか。24 [V]24\,\mathrm{[V]} を加えたときの全電流は?

和分の積で 6×126+12=4 [Ω]\dfrac{6 \times 12}{6 + 12} = 4\,\mathrm{[\Omega]} です。全電流は 24/4=6 [A]24/4 = 6\,\mathrm{[A]} で、4 [A]4\,\mathrm{[A]} と 2 [A]2\,\mathrm{[A]} に分かれます。

分流の公式で、分子に来るのは自分の抵抗ですか、相手の抵抗ですか?

相手側の抵抗です。分圧は自分の抵抗なので逆になります。抵抗の小さい枝ほど、多くの電流が流れます。

家庭の配線が並列になっているのは、なぜですか?

どの機器にも同じ電圧(100 [V]100\,\mathrm{[V]})が加わるからです。一つの枝が切れても、ほかの枝は動き続けます。

まとめ

  • 並列回路は、電圧が共通で、全電流は各枝の電流の和になる
  • 合成抵抗は逆数の和。二つなら和分の積、同じ値なら R1/nR_1/n。結果はどの枝よりも小さくなる
  • 分流は抵抗の逆比に分かれ、分子は相手の抵抗
  • 混合回路は、内側の並列部分から一つずつまとめる
  • 家庭の配線は並列で、どの機器にも同じ電圧が加わり、電流は足し算になる

並列の合成抵抗の式は、直列の足し算と対になっています。直列の考え方を確認したい場合は、オームの法則と直列回路に戻って確かめましょう。分流と分圧の式を区別できるようになると、ブリッジ回路やテブナンの定理などの応用にもつながります。家庭の電気設備が法令上どの区分に入るかは、電気工作物の区分とは?で整理しています。

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