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理論電気理論 / 直流回路11分で読めます

Δ-Y変換|デルタスター変換の公式と覚え方・不平衡ブリッジの合成抵抗の求め方

電験三種のΔ-Y変換(デルタスター変換)を図解で整理します。Δ→Y と Y→Δ の公式の覚え方、3辺が等しいときの3倍と3分の1の関係、不平衡ブリッジの合成抵抗の求め方を例題で確認できます。

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青空を背景に、送電鉄塔を真下から見上げた写真
この記事の目次
  1. Δ-Y変換とは
  2. ΔとYの形:見分け方
  3. Δ→Y変換の公式と覚え方
  4. 公式の導き方
  5. Y→Δ変換の公式
  6. 3辺が等しいときは3倍・3分の1
  7. Δ-Y変換で不平衡ブリッジの合成抵抗を求める
  8. 対称性で等電位の点を見つける
  9. よくある質問
  10. Δ-Y変換で、Δ から Y にすると、抵抗は大きくなる? 小さくなる?
  11. Y-Δ変換のとき、どの枝を分母にする?
  12. デルタスター変換と、Δ-Y変換は別の変換?
  13. 三相交流の Δ 結線・Y 結線と同じもの?
  14. まとめ
図解でわかる 電験三種 理論 2 並列回路 の表紙この単元を1冊で読む図解でわかる 電験三種 理論 2
並列回路
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ブリッジ回路は、平衡していれば真ん中の枝を取り除いて、直列と並列だけで合成抵抗が求まりました。ところが、平衡していないと、直列にも並列にもまとめられません。この行き詰まりを抜ける道具が、Δ-Y変換です。

Δ-Y変換は、3つの抵抗を三角形(Δ)につないだ部分を、1点から3本伸ばした星形(Y)に置き換える(またはその逆の)計算です。置き換えたあとの回路は、端子の外から見て同じ働きをします。この記事では、2つの形の読み方、Δ→Y と Y→Δ の公式の覚え方、3辺が等しいときの簡単な関係、不平衡ブリッジの合成抵抗の求め方、対称性の使い方を順に確認します。

Δ-Y変換の全体像
  • Δ-Y変換とは
    • 3端子の部分を、Δ 形と Y 形のどちらの形でも表せる
    • 端子の外から見た抵抗が同じになるように置き換える
  • Δ→Y の公式
    • 分母は3辺の和、分子は端子につながる両隣の辺の積
  • Y→Δ の公式
    • 分子は枝の積の和、分母は向かい側の枝
  • 3辺(3本)が等しいとき
    • Y の抵抗は Δ の抵抗の 3分の1
  • 使いどころ
    • 不平衡のブリッジを、直列と並列にまとめられる形に直す
    • 左右対称なら、置き換えなくても等電位の点が見つかる

Δ-Y変換とは

送電線は、鉄塔から鉄塔へ、3本1組の電線で電気を運んでいます。この3本の電線のように、3つの端子を持つ回路の部分は、電気の分野によく出てきます。

夕焼けの空を背景に、送電鉄塔と、そこから横に張られた電線が写っている写真
  1. 鉄塔 送電線を支える
  2. 電線 3本1組で張られる
  3. 鉄塔 電線が続く先
図1 送電線は3本1組で張られる。3つの端子を持つ回路の代表例(写真はイメージ)

抵抗でできた3端子の部分には、2つの典型的な形があります。3つの抵抗を三角形につないだ Δ(デルタ)形と、1つの点から3つの抵抗を伸ばした Y(スター)形です。どちらも、外の回路につなぐ端子は3つです。

Δ(デルタ)形 Y(スター)形 Rab Rbc Rca a b c Ra Rb Rc a b c 辺の抵抗 Rab, Rbc, Rca 枝の抵抗 Ra, Rb, Rc
図2 Δ 形と Y 形。どちらも端子は a、b、c の3つ

この記事では、端子に a、b、c と名前をつけて、次の約束で読みます。

  • Δ 形の辺の抵抗は、両端の端子の名前で RabR_{ab}、RbcR_{bc}、RcaR_{ca} と書く
  • Y 形の枝の抵抗は、つながる端子の名前で RaR_a、RbR_b、RcR_c と書く

2つの形は、端子の外から見て同じ働きをするように、たがいに置き換えられます。「同じ働き」とは、どの2つの端子の間を測っても、抵抗が同じになるということです。これがΔ-Y変換(デルタスター変換)です。

ΔとYの形:見分け方

三角形のトラスは、辺の先にだけ端子(頂点)があるので、Δ 形のイメージです。

青い空を背景に、鋼材を三角形に組んだトラス構造の鉄橋を横から見た写真
  1. 斜めの材 辺にあたる
  2. 接合部 頂点にあたる
  3. 斜めの材 辺にあたる
図3 三角形に組んだトラス。辺で頂点どうしをつなぐ Δ 形のイメージ(写真はイメージ)

三相モーターの端子箱では、3つの端子を銅の板で渡す向きを変えて、Y 形と Δ 形を切り替える使い方があります。同じ3本の巻き線でも、つなぎ方の違いで形が変わるわけです。

金属の箱の中に3つの端子が並び、2本の銅の板で端子どうしを渡している三相モーターの端子箱の写真
  1. リード線 外の回路へ
  2. 銅の板 端子を渡す
  3. 端子 3つが並ぶ
図4 三相モーターの端子箱。銅の板の渡し方で接続の形を変える(写真はイメージ)

試験の回路図では、形がΔや Y に見えにくいことがあります。「3つの端子の間に抵抗が3つ、輪になってつながっている」ならΔ、「3つの抵抗が1点に集まっている」なら Y と読みます。

Δ→Y変換の公式と覚え方

Δ 形を Y 形に置き換える公式は、次のとおりです。SS は Δ の3辺の和です。

Rab Rbc Rca a b c → Ra Rb Rc a b c S = Rab+Rbc+Rca Ra = RabRca ÷ S Rb = RabRbc ÷ S Rc = RbcRca ÷ S 分母は3辺の和、分子は両隣の積 (a の枝なら、a につながる Rab と Rca)
図5 Δ → Y:分母は3辺の和、分子は両隣の積

覚え方は、分母は3辺の和、分子は両隣の積です。たとえば RaR_a は、端子 a につながる2辺 RabR_{ab} と RcaR_{ca} の積を、3辺の和 SS で割ります。a のとなりにない辺 RbcR_{bc} は、RaR_a には出てきません。

公式の導き方

端子の外から見て同じ働きをするには、2端子ずつ測った抵抗がすべて等しければ十分です。c を開放して a-b 間を測ると、Δ 形は RabR_{ab} と (Rbc+Rca)(R_{bc} + R_{ca}) の並列、Y 形は Ra+RbR_a + R_b になります。

測る端子Δ 形の抵抗Y 形の抵抗
a-b 間Rab(Rbc+Rca)S\dfrac{R_{ab}(R_{bc} + R_{ca})}{S}Ra+RbR_a + R_b
b-c 間Rbc(Rca+Rab)S\dfrac{R_{bc}(R_{ca} + R_{ab})}{S}Rb+RcR_b + R_c
c-a 間Rca(Rab+Rbc)S\dfrac{R_{ca}(R_{ab} + R_{bc})}{S}Rc+RaR_c + R_a

3つの式を左右に等号で結んで、3つとも足して2で割ります。

Ra+Rb+Rc=RabRbc+RbcRca+RcaRabS\begin{gathered} R_a + R_b + R_c \\ = \frac{R_{ab}R_{bc} + R_{bc}R_{ca} + R_{ca}R_{ab}}{S} \end{gathered}

ここから、b-c 間の式 Rb+RcR_b + R_c を引くと、RaR_a だけが残ります。

Ra=RabRbc+RbcRca+RcaRabS−RbcRca+RabRbcS=RabRcaS\begin{aligned} R_a &= \frac{R_{ab}R_{bc} + R_{bc}R_{ca} + R_{ca}R_{ab}}{S} \\ &\quad - \frac{R_{bc}R_{ca} + R_{ab}R_{bc}}{S} \\ &= \frac{R_{ab}R_{ca}}{S} \end{aligned}

RbR_b、RcR_c も同じ手順で求まります。試験では導き方を書く必要はなく、公式を覚えて使えれば足ります。

30 Ω 60 Ω 90 Ω a b c Y 形に置き換える
図6 例題1 の Δ 形(Rab=30 Ω、Rbc=60 Ω、Rca=90 Ω)
解答と解説を見る

3辺の和は S=30+60+90=180 ΩS = 30 + 60 + 90 = 180\,\Omega です。

Ra=30×90180=15 ΩRb=30×60180=10 ΩRc=60×90180=30 Ω\begin{aligned} R_a &= \frac{30 \times 90}{180} = 15\,\Omega \\ R_b &= \frac{30 \times 60}{180} = 10\,\Omega \\ R_c &= \frac{60 \times 90}{180} = 30\,\Omega \end{aligned}

a-b 間で確かめます。Δ 形は 30 / ⁣/ 150=25 Ω30 \,/\!/\, 150 = 25\,\Omega、Y 形は 15+10=25 Ω15 + 10 = 25\,\Omega で、一致します。

Y→Δ変換の公式

逆に、Y 形を Δ 形に置き換える公式は、次のとおりです。TT は Y の「枝の積の和」です。

Ra Rb Rc a b c → Rab Rbc Rca a b c T = RaRb+RbRc+RcRa Rab = T ÷ Rc Rbc = T ÷ Ra Rca = T ÷ Rb 分子は積の和、分母は向かい側の枝 (a-b の辺なら、向かい側は c の枝)
図7 Y → Δ:分子は積の和、分母は向かい側

覚え方は、分子は積の和、分母は向かい側の枝です。辺 RabR_{ab} の向かい側にある枝は RcR_c なので、Rab=T/RcR_{ab} = T / R_c になります。

この公式は、Δ→Y の公式から導けます。RaRb+RbRc+RcRaR_a R_b + R_b R_c + R_c R_a に Δ→Y の式を入れて整理すると T=RabRbcRcaST = \dfrac{R_{ab}R_{bc}R_{ca}}{S} となり、Rc=RbcRcaSR_c = \dfrac{R_{bc}R_{ca}}{S} で割ると RabR_{ab} だけが残ります。

解答と解説を見る

枝の積の和は、次のとおりです。

T=15×10+10×30+30×15=150+300+450=900\begin{aligned} T &= 15 \times 10 + 10 \times 30 + 30 \times 15 \\ &= 150 + 300 + 450 = 900 \end{aligned}

各辺は、TT を向かい側の枝で割ります。

Rab=90030=30 ΩRbc=90015=60 ΩRca=90010=90 Ω\begin{aligned} R_{ab} &= \frac{900}{30} = 30\,\Omega \\ R_{bc} &= \frac{900}{15} = 60\,\Omega \\ R_{ca} &= \frac{900}{10} = 90\,\Omega \end{aligned}

例題1の Y 形を、もとの Δ 形に戻せました。2つの変換は、たがいに逆の操作です。

3辺が等しいときは3倍・3分の1

Δ の3辺がすべて RΔR_\Delta のとき、Δ→Y の公式の分母は S=3RΔS = 3R_\Delta、分子は RΔ×RΔR_\Delta \times R_\Delta になります。

RY=RΔ×RΔ3RΔ=RΔ3R_Y = \frac{R_\Delta \times R_\Delta}{3R_\Delta} = \frac{R_\Delta}{3}

3本とも等しい Y を Δ にするときは、逆に RΔ=3RYR_\Delta = 3R_Y です。

30 Ω 30 Ω 30 Ω a b c → 10 Ω 10 Ω 10 Ω a b c RY = RΔ ÷ 3 (Y → Δ のときは RΔ = 3 RY)
図8 同じ抵抗の Δ は、3分の1の Y になる(30 Ω → 10 Ω)

3辺が等しい三相回路の問題では、この関係が最もよく使われます。なお、三相交流の負荷でも、Δ 形と Y 形はこの形で出てきます(三相交流回路の計算)。

30 Ω 30 Ω 30 Ω a b c → 10 Ω 10 Ω 10 Ω a b c a-b 間 = 30 と 60 の並列 = 20 Ω a-b 間 = 10+10 = 20 Ω
図9 例題3 の Δ 形(30 Ω)と Y 形(10 Ω)。a-b 間はどちらも 20 Ω
解答と解説を見る

Y 形の1本は、Δ の 3分の1です。

RY=303=10 ΩR_Y = \frac{30}{3} = 10\,\Omega

a-b 間は、Δ 形では 30 Ω30\,\Omega と (30+30) Ω(30 + 30)\,\Omega の並列です。

30×6030+60=20 Ω\frac{30 \times 60}{30 + 60} = 20\,\Omega

Y 形では 10+10=20 Ω10 + 10 = 20\,\Omega で、一致します。

Δ-Y変換で不平衡ブリッジの合成抵抗を求める

不平衡のブリッジは、そのままでは直列と並列にまとめられません。ブリッジの中の三角形に注目して Y 形に置き換えると、直列と並列だけの回路に変わります。

+ E=62 V R1 20 Ω R3 40 Ω R2 30 Ω R4 35 Ω a b c d R5 50 Ω R1R4 ≠ R2R3 なので不平衡
図10 例題4 の不平衡ブリッジ。色をつけた三角形 a-c-d を Y 形に置き換える

図の色をつけた部分は、R1R_1、R2R_2、R5R_5 が作る三角形(a-c-d)です。この三角形を Y 形に置き換えます。置き換える三角形の頂点(a、c、d)は、そのまま端子として残ります。

解答と解説を見る

まず、R1R4=700R_1 R_4 = 700、R2R3=1200R_2 R_3 = 1200 で等しくないので、不平衡です。三角形 a-c-d を Y 形に置き換えます。辺は R1R_1(a-c)、R2R_2(a-d)、R5R_5(c-d)で、和は S=100 ΩS = 100\,\Omega です。

Ra=20×30100=6 ΩRc=20×50100=10 ΩRd=30×50100=15 Ω\begin{aligned} R_a &= \frac{20 \times 30}{100} = 6\,\Omega \\ R_c &= \frac{20 \times 50}{100} = 10\,\Omega \\ R_d &= \frac{30 \times 50}{100} = 15\,\Omega \end{aligned}

置き換えた回路(下の図11)で、中心点 O から b までは、(Rc+R3)=50 Ω(R_c + R_3) = 50\,\Omega と (Rd+R4)=50 Ω(R_d + R_4) = 50\,\Omega の並列です。

Rab=6+50×5050+50=6+25=31 Ω\begin{aligned} R_{ab} &= 6 + \frac{50 \times 50}{50 + 50} \\ &= 6 + 25 = 31\,\Omega \end{aligned}

電源から流れ出す電流は、次のとおりです。

I=6231=2 [A]I = \frac{62}{31} = 2\,\mathrm{[A]}

置き換えた回路を、図11に示します。

+ Ra 6 Ω a Rc R3 10 Ω 40 Ω c Rd R4 15 Ω 35 Ω d O b
図11 置き換え後。6 Ω のあとに、50 Ω の枝と 50 Ω の枝が並列

この回路から、もとの回路の量も求まります。O から b への2本の道は同じ 50 Ω50\,\Omega なので、1 A1\,\mathrm{A} ずつ流れます。O の電位は 62−6×2=50 [V]62 - 6 \times 2 = 50\,\mathrm{[V]} で、c の電位は 50−10×1=40 [V]50 - 10 \times 1 = 40\,\mathrm{[V]}、d の電位は 50−15×1=35 [V]50 - 15 \times 1 = 35\,\mathrm{[V]} です。したがって R5R_5 には、c から d へ (40−35)÷50=0.1 A(40 - 35) \div 50 = 0.1\,\mathrm{A} が流れます。

この問題は、キルヒホッフの法則で連立方程式を立てても解けます(キルヒホッフの法則)。ただ、合成抵抗だけが知りたいときは、Δ-Y変換のほうが式が少なく済みます。R5R_5 の電流など、枝の1本だけの電流がほしいときは、テブナンの定理が向いています。平衡しているブリッジなら、R5R_5 を取り除くだけで済み、変換は要りません。

対称性で等電位の点を見つける

Δ-Y変換を使わずに済む場合もあります。回路を左右に折り返して、ぴったり重なるなら、折り返しで入れ替わる2点は、同じ電位になります。

+ E R1 12 Ω R3 12 Ω R2 12 Ω R4 12 Ω a b c d R5 12 Ω c と d は同電位 → R5 は外せる
図12 全部 12 Ω のブリッジ。左右対称なので c と d は同電位

図のブリッジは、R1=R2R_1 = R_2、R3=R4R_3 = R_4 なので、a-b を軸にして左右が対称です。c と d は同じ電位なので、R5R_5 の抵抗がいくつであっても、R5R_5 には電流が流れません。R5R_5 を取り除くと、(12+12) Ω(12 + 12)\,\Omega の道が2本並列になるので、合成抵抗は 12 Ω12\,\Omega です。

これは、平衡条件 R1R4=R2R3R_1 R_4 = R_2 R_3 の特別な場合です。R1=R2R_1 = R_2 と R3=R4R_3 = R_4 なら、両辺が等しくなります。Δ-Y変換で確かめることもできます。三角形 a-c-d の3辺が 12 Ω12\,\Omega なので、Y 形の1本は 4 Ω4\,\Omega です。合成抵抗は 4+(4+12) / ⁣/ (4+12)=4+8=12 Ω4 + (4 + 12) \,/\!/\, (4 + 12) = 4 + 8 = 12\,\Omega で、一致します。

配電盤の母線のように、3本の導体が同じ形で並んでいる回路は、対称性が使える典型です。3本が同じ形なら、どの2本の間を測っても同じ値になります。

配電盤の中に、同じ形の太い銅の板が3本、平行に並んでいる写真
  1. 銅の板 三相の導体
  2. 銅の板 同じ形で並ぶ
  3. 銅の板 どれも同じ寸法
図13 配電盤の三相の母線。3本が同じ形で並ぶ(写真はイメージ)

よくある質問

Δ-Y変換で、Δ から Y にすると、抵抗は大きくなる? 小さくなる?

小さくなります。3辺が等しいときは、Y の1本が Δ の1辺の 3分の1です。同じ端子間の抵抗は変わりませんが、Δ では2つの経路が並列になるぶん、1本あたりの値が大きくなります。

Y-Δ変換のとき、どの枝を分母にする?

求める辺の向かい側にある枝です。RabR_{ab} なら、a-b の辺のとなりにない枝 RcR_c が分母です。分子は、どの辺でも同じ T=RaRb+RbRc+RcRaT = R_a R_b + R_b R_c + R_c R_a です。

デルタスター変換と、Δ-Y変換は別の変換?

同じです。Δ をデルタ、Y をスターと読んで、デルタスター変換とも呼びます。Y→Δ の向きは、Y-Δ変換やスターデルタ変換と呼ばれます。

三相交流の Δ 結線・Y 結線と同じもの?

形は同じで、考え方もつながっています。ただし、三相交流の結線は、電源や負荷のつなぎ方(線間電圧と相電圧の関係)を扱う話です。この記事のΔ-Y変換は、抵抗の合成を楽にするための置き換えの計算で、同じ値の抵抗なら 3 倍・3分の1の関係が使えます。

思い出してみよう

答えを見る前に、まず自分で思い出してからタップしてください。

Δ-Y変換で、置き換える2つの形が「同じ」とは、何が同じことですか。

どの2つの端子の間を測っても、抵抗が同じになることです。

Δ→Y の公式の覚え方は、どうですか。

分母は3辺の和 SS、分子は端子につながる両隣の辺の積です。

Y→Δ の公式の覚え方は、どうですか。

分子は枝の積の和 TT、分母は求める辺の向かい側の枝です。

3辺が等しい Δ を Y に直すと、1本の抵抗はどうなりますか。

3分の1になります。逆の向きでは、3 倍です。

不平衡のブリッジの合成抵抗は、どう求めますか。

三角形の部分を Y 形に置き換えて、直列と並列にまとめます。

左右対称のブリッジで、c-d 間の抵抗に流れる電流は?

0 です。c と d が同じ電位だからです。

まとめ

  • Δ-Y変換は、3端子の部分を Δ 形と Y 形のあいだで置き換える計算。どの2端子間を測っても、抵抗が同じになる
  • Δ→Y は「分母は3辺の和、分子は両隣の積」。Y→Δ は「分子は積の和、分母は向かい側の枝」
  • 3辺が等しいとき、Y の1本は Δ の 3分の1(逆は3倍)
  • 不平衡のブリッジは、三角形の部分を Y 形に置き換えると、直列と並列の合成抵抗で解ける。左右対称なら、等電位の点を使って変換せずに解ける

平衡するブリッジの条件と測定への応用はブリッジ回路を、直列と並列の合成抵抗や分流の計算で迷ったら並列回路を、見直しましょう。Y と Δ のつなぎ方は、機械科目の変圧器の三相結線でも出てきます。

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デンケンラボ編集部

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